キッチンを自分でリノベーションするにあたって、まずテーマに掲げたことが「カフェバーのような男前キッチン」です。
せっかくDIYするんだから、ありきたりなキッチンじゃなくて、ちょっと変わってても理想に近づけようと思いました。
そんなこんなで、天井は梁見せにしたし、床は無垢フローリングにした。次にこだわるのは壁です。
壁は漆喰、色はグレーにする
壁紙クロスは見た目が嫌だった(技術的にも無理だった)ので、当初から漆喰を塗るつもりでした。
漆喰といえば白。でも、白はなんか違うと感じた。
壁の色を白にしてしまうと、否が応でも雰囲気が明るくなってしまう。これでは「カフェバー」というテーマにそぐわない。
そこで、SNSでも話題になっている「グレーの漆喰」を試してみようと思いました。
グレーの漆喰は楽天市場の「壁紙屋本舗」で購入することに。練済み漆喰なので、私のようなDIY初心でも楽チン。
ただ、ひとつ問題が。
グレーの漆喰だけでも4色ものバリエーションがあったんです。
- モーニングフォグ
- クラウディスカイ
- スモーキーマウンテン
- シーオブナイト
つまり、グレーの濃さをどうするか?
パソコン画面じゃ実際の色合いは分からない。光量によっても色合いは違って見えてくるはず…。
ここは失敗したくないので、もったいないですが300円のサンプルを頼んで精査することに。
メール便で届いたサンプルを手に、改装中のキッチンで色合いを確認。悩んだ末2番目に薄い「クラウディスカイ」に決めました。
1箱16kgで畳6.6枚分。壁を見渡して3箱購入。まぁまぁな値段です。
コテ板は自作する
漆喰を塗るにあたって必要な道具は「左官コテ」と「コテ板」です。
左官コテは薄くてしなりが良いステンレス製の仕上鏝を購入しました。
コテ板は自作しました。
廃材の杉板をカット。
余っていた1×2材を斜めにビス打ち。
はい完成。シンプルな構造。普通に買うと1000円くらいしますからね。コテ板は自作しましょう。
床の養生はマスカーを使用
床の無垢フローリングは先日塗装したばかり。絶対に汚したくないのでマスカーで養生しました。
マスカーとは、ガムテープにビニールシートがくっ付いているやつ。
ビニールシートの長さは30cm〜200cmまで様々。漆喰塗りで床を養生するなら30cmで十分でしょう。
あ、チラッと見えていますが、電気工事も同時進行で進めています。
照明やコンセントの他に、コンロはIHにするので200Vのコンセントを業者さんにお願いしました。
練済み漆喰はババロアのような感触
注文したグレーの漆喰が届きました。
正方形のダンボールが3つ。中には練済み漆喰が入ったビニール袋。早速塗っていきましょう。
漆喰初挑戦。感触は生クリームより重く、泥より軽い。例えるならババロアです。
公式が言うには塗り厚1〜2mmが推奨らしいけど、素人には今何ミリかなんて分かりません!
つまり「1箱16kg畳6.6枚分」だけど、厚塗りしてしまうと畳6.6枚分も塗れない!
そう思って、下地の石膏ボードの肌色が透けない程度に塗っていきました。
石膏ボードのパテ埋め作業が雑だと、ここで厚塗りになるね…。パテをミスったのが悔やまれる。
漆喰の取り扱いに苦労しながらも、なんとか塗り終えました。
乾く前はまだら模様。これはこれでアリな気もするけど、乾燥したらどうなるの?
良い感じに仕上がったグレーの漆喰
翌日、完全に乾いた壁を見て感激。
塗ってる段階は不安しかなかったけど、良い感じの仕上がり。天井の杉無垢、梁の色とも違和感ない。
今回、初めて漆喰を塗りましたが、綺麗に塗ろうとすると中途半端な仕上がりになります。多少雑に塗ったほうが、それっぽい仕上がりになるかと。
また、左官コテはケチらないほうが良いですね。1000円以下でも左官コテは手に入りますが、しなり大事。ステンレスおすすめです。
自作したコテ板は問題なく使えました。コテ板は買う必要なし。適当に作りましょう。
あと、間違ってアクリル系パテでパテ埋めしたところは…
はい、ひび割れしてます。やっぱりダメだったか…。漆喰塗りは下地が肝心ですね。
キッチンの内装は、これでほぼ完成。次回からはキッチン設備編のスタートです。
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