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床下地板DIY!捨て貼りは構造用合板を千鳥張りにする

床下地板DIY!捨て貼りは構造用合板を千鳥張りにする DIY

調湿材のゼオライトを床下に敷き詰め、根太を張って、断熱材のスタイロフォームをはめ込んだら、蓋をするように床下地板を貼ります。

床下地板を貼ったら、根太や断熱材の手直しはもうできません。なので、素人DIYでは緊張する工程のひとつです。ドキドキしながら着工スタート!

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捨て貼りに使うのは構造用合板12mm厚

大工さんは床下地板のことを「捨て貼り」と言い、今回のように根太の上に板材を貼っていくやり方を「捨て貼り工法」と呼んでいます。

捨て貼りに使う板材は構造用合板と呼ばれる、とても丈夫な板材。耐震性アップのために壁材にも使われています。

構造用合板

構造用合板のサイズは910mm × 1820mm で通称「サブロク(3尺×6尺)」と呼ばれています。

構造用合板1枚は畳1帖とだいたい同じなので、部屋の畳数と同じ枚数を購入しました。

キッチンは10畳なので10枚購入。いつもどおり軽トラを借りて搬入しました。

コメリで軽トラ借りる

捨て貼りは千鳥張りで強度アップ

捨て貼りの構造用合板は継ぎ目が交互になる「千鳥張り」にします。千鳥は、千鳥足や千鳥柄のように交互という意味でしょうか。

捨て貼りは千鳥張りで強度アップ

なお、千鳥張りにすることによって荷重に対する強度が増すらしいです。

その他にも、

  • 継ぎ目の根太に打ち込むビス穴が1ヶ所に集中しないから下地材を傷めない
  • もし継ぎ目となった根太が腐っても他の根太で支えるから床が沈みにくい

といったメリットもあるようです。

イモ貼りとウマ貼り

ちなみに、きっちりと並べるやり方は「イモ貼り」というらしいです。

元々はタイル貼りの専門用語らしく、イモの根のように規則正しく並べるから「イモ貼り」とのこと。

それに対して、ウマが歩いたように交互に並べる方法を「ウマ貼り」と言います。

イモ貼りとウマ貼り

ですので、「千鳥張り」のことを「ウマ貼り」と言う大工さんもいるとかいないとか。

話が脱線しました。次に行きましょう。

構造用合板をカットして仮置きする

まずは、構造用合板を適当に並べて、どうのようにカットすれば千鳥張りになるか考えました。

小生、頭が悪いもので、実際にやりながらじゃないと次に進めないんです…。

でもまぁ、実際はとても単純な話しで「2枚並べる、1枚と両端に半カット」の繰り返しをすれば千鳥張りになるんですよね。

といことで、長さを測ったら丸ノコでカット。並べてみて確認。微調整。この繰り返しで、何とか一面に敷き詰めることができました。仮置き終了です。

捨て張りの仮置き

この時、きっちり隙間のないようにしたくなりますが、構造用合板も湿気による伸縮をすると想定し、2〜3mmほどの隙間が空く程度でOKです。

この上にフローリング材を並べるのでちょっとくらいの隙間は問題無し。

捨て貼りとはいえ、こうして部屋全面に床ができると部屋っぽく見えてきます。

点検口用に開放口を開ける

この部屋はキッチンということで、床下収納庫を兼ねた点検口も設置します。なので、捨て貼りに点検口の開放口を開けておく必要があります。

前回、点検口の説明書どおりに根太位置を調整しました。

初めての根太張りに挑戦!床下地の強度を考えてDIYする!
前回までは、土台と大引に防虫・防腐剤を塗り、大引を支える鋼製束の設置まで行いました。そして今回からは、さらにDIYらしい工程。床の下地作りに欠かせない根太を張っていきます。もちろん根太を張るのは初めて。木材の購入から、使用するビス選び、点検口の確保まで手探りで行いました。

あとはその枠に合わせて四角く穴を開ける…んですが、上に捨て貼り置いちゃうと、開放口がどの位置に、どのサイズでが不明。

プロは捨て貼りの上から丸ノコでサクッとやっちゃうんだろうけど…。

「根太を切ったらどうしよう」とか、そもそも丸ノコを上から押し当てて切断なんて怖くて無理です。

結局、捨て貼りを置いて、床下にもぐり、根太に沿って裏から鉛筆でマーキング。

捨て貼りを安全な位置に移動して、ドリルで端に穴を開けて、ジグゾーでくり抜きました。点検口の枠もハマったのでとりあえずはOKでしょう。

捨て張りに点検口用に開放口を開ける

墨つぼで根太のラインをマーキング

仮置きの次はビスを打つ場所の目印を付けます。ビスを打つ場所は根太が通っている一直線上。そこ以外にビスを打っても意味がありません。

ここで便利アイテム「墨つぼ」の登場。墨つぼを使えば、一気に根太のラインがマーキングできます。

墨つぼ

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捨て貼りの下の根太の位置を確認したら、墨つぼの針を刺して、糸を引き、弾く!

墨つぼで根太のラインをマーキング

すると、墨汁が染み込んだ糸によって、綺麗な一直線が構造用合板に記されました。ほんと、昔の大工さんの発想には毎度驚かされます。

ちなみに、現代の大工さんは「墨出しレーザー」を使うそうで。水平も合わせられるハイテク機器です。お値段もハイテク!

15cm間隔でビス打ち

構造用合板をカットして、千鳥張りになるように仮置き、墨つぼで根太のラインをマーキングしたら、いよいよ打ち付けます。

大工さんはネイルガン(釘打ち機)でバシバシ打っていくのでしょうが、素人DIYはインパクトで地道にビス打ち。

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捨て貼りの構造用合板を固定するビスの間隔(ピッチ)は15cmが推奨とのことです。なので、サシガネで15cmを測りながら、地道にビスを打っていきます。

仮置きだと上を歩くたびにバコバコ浮いていた捨て貼りも、ビスでちゃんと固定すればもはや床!安心度合いがまるで違いますね!

構造用合板の捨て貼りはスリムビス

構造用合板はビス頭がちゃんと埋まって欲しいのと、端を打つ際に木割れが怖いので、スリムビス(スリムスレッド)を使いことにしました。

構造用合板の厚みは12mmなので、スリムビスの長さは40mmで。根太に28mm効いてれば大丈夫でしょう。

スリムビス(スリムスレッド)40mm

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フローリングの方向を変えたいなら構造用合板の厚みに注意

通常、フローリング材は根太に対して垂直に並べていきます。フローリング材の固定に使うフロア釘を根太まで打ち込む必要があるからです。

フローリング材と根太の向き

しかし、見た目的なこだわりで根太と平行になるようにフローリング材を並べたい場合もあるでしょう。

そんな時は、構造用合板の厚みを12mmの倍の24mmにすると良いそうです。これだけ厚みがあれば、フロア釘は構造用合板にしっかり固定されます。

床下地が完成

古いクッションフロアの解体から始まって、布基礎床下の整地、束石や鋼製束の設置、大引きや根太、防湿シートに床下調湿材、断熱材、そして今回の捨て貼り。

これで、長かった床下地が完成しました!パチパチパチ!

ここまで大変だったけど良い経験でした。普段、何気なく歩いている家の床は、こういった構造で自分の暮らしを支えてくれていると分かれば、床にも愛着がわきます。

あと、自分で丁寧に作り直しているから信頼できるし、何かあったときに自分で直せるというのも大きい。DIYから得るものはたくさんありますね。

さてこの後ですが、床は一旦ストップして、次回からは「天井DIYシリーズ」のスタートです!

イメージは天井が高いおしゃれなカフェ風!お楽しみに!

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