和室を土間にする計画、最大の課題。
大量に必要となるコンクリートをどうやって用意するのか?
ドライ生コンはホームセンターでも購入できるけど、果たしてド素人がDIYでやっていいものなのか?
それともコンクリート業者にお願いすべきか?そもそも業者は個人に取り合ってくれるのか?
初めて経験するコンクリート打ちということで、今回は業者とDIYの費用比較や実際に掛かった金額など、その辺りをまとめます。
コンクリート打ちは業者に頼むべき
畳1帖ほどの面積であれば、ホームセンターでドライ生コンを購入し、自分で練ってもいいと思います。
ただ、部屋ほどの広さであればコンクリートは絶対に業者に頼むべきです。
この後、業者とDIYの費用比較を行いますが、それ以前に時間と労力を考えただけでもDIYはおすすめできません。
実際に、何度かドライ生コンを使用したことがありますが、たった5kg分をバケツで練るだけでも結構面倒でした。
これを何袋もやるのは想像しただけで気が遠くなる。それほどコンクリートを練る作業は大変です。
土間コンクリートを打つ場合、下地まではDIYでも余裕。
ただし、コンクリートの用意や流し込みはプロに任せるべきでしょう。
コンクリート打ちはDIYと業者どっちが安い
コンクリート打ちはDIYと業者ならどっちが安いのか?実際に費用の計算をしてみます。
今回、和室8畳+押し入れ1畳の計9畳に、土間コンクリートを打つ予定です。
1畳は1.65㎡(平米)、9畳で面積は約15㎡(平米)になります。
コンクリートの厚みは10cm以上じゃないと割れるリスクがあるので、必要になるコンクリートの量は、
0.1m × 15㎡(平米) = 1.5㎥(立米)
9畳をコンクリートを打つ場合、1.5㎥(立米)、量にして1500リットルのコンクリートが必要になります。
ちなみに「立米」と「立方メートル」は同じ意味です。恥ずかしながら、自分は調べてやっと理解できました。
参照:どなたか教えて下さい1立米と1立方メートルは同じ意味でしょうか?
1立米=1立方メートル
小学校で習った体積の単位は「立方メートル」ですが、コンクリート業者には「立米」での注文です。
DIYでコンクリート打ちをした場合の費用
仮にDIYでコンクリート打ちを行った場合。
自分がよく行くコメリのドライ生コン(砕石入り)は、1袋20kgで598円(税込)、水を加えて練ると約9リットルになります。
1500リットル ÷ 13リットル ≒ 166
つまり、ドライ生コンが166袋必要になり、費用は99,666円(税込)となる。
既製品のドライ生コンではなく、インスタントモルタルと砂利を使えば幾分かは節約できるかもしれません。ただ、それでもなかなかの金額になります。
その他に、コンクリートを練るための入れ物(トロ箱)や鍬(クワ)なども必要に。
コンクリートミキサーやカクハン機といった工具をレンタルするともっとお金が掛かります。
業者コンクリート打ちを依頼した場合の費用
一方、コンクリート業者に依頼した場合、ミキサー車(生コン車)で持ってきてくれます。
今回、地元の業者に問い合わせたところ、料金は立米単価2万円とのことでした。
単価2万円 × 1.5㎥(立米) = 29,800円(税別)
32,184円(税込)と材料費はDIYの約3分の1。コンクリートを練る道具も必要ありません。
ただし、最低1㎥(立米)〜といったように、業者に頼む場合は大量注文が前提となります。
必要なコンクリートの量は依頼主側が計算する
DIYはいつも「だいたいこんなもんかな…」とどんぶり勘定の自分。
業者にコンクリートを依頼する場合も、ミキサー車にメーター的な物が付いており、流し込んだ分だけ請求されると思っていました。
しかし実際は、どれだけのコンクリートが必要になるか依頼主側が計算して、業者がそれ通りに運んでくれるというもの。
なので、事前に必要なコンクリートの量を立米数で割り出さなければいけません。
1畳が何平米すら分からない。小学生レベルの算数が思い出せない。計算が苦手な自分にとっては苦行でした。
でも、コンクリートが余ったら勿体無いし、足りなかったら大変。計算ができなければ業者には頼めません。
コンクリート業者に発注してみた
で、実際にコンクリート業者だといくら掛かったのか?という話し。
今回、必要となるコンクリートの量をあらためて計算すると、
8畳 + 押入れ(1畳) = 9畳
9畳 × 1.65㎡(平米) ≒ 14.9㎡(平米)
正確に測ったら、必要なコンクリートの厚みは13cmだったので、
14.9㎡ × 0.13 = 1.937㎥ ≒ 1.9㎥(立米)
単価2万円 × 1.9㎥(立米) = 38,740円(税別)
41,600円(税込)となりました。そこそこの金額ですが、それでもDIYの半額以下。やっぱり業者の方が安いですね。
コンクリートの搬入路を確認
現場にコンクリートを流し込むには、シュート、ネコ車、ポンプ車の3つの方法があります。
事前に搬入路を確認して、どのようにコンクリートを流し込むか決めなければいけません。
シュート
シュートは、ミキサー車の樋からそのまま流し込む方法。一番シンプルでお金も掛かりません。ただ、ミキサー車を横付けできるスペースが必要。
ネコ車
ネコ車は、一輪車(手押し車)でコンクリートを運び入れる方法。狭い場所や奥まった場所でも対応できますが、なんせ人力。人件費と時間が掛かります。
ポンプ車
ポンプ車は、ミキサー車内のコンクリートを吸い上げ、圧力をかけたホースから一気に放出できる特殊車両のこと。お金は掛かりますが、クレーンやホースを伸ばして効率よく作業が進められます。
今回はミキサー車が横付けできない、人手が足りない、ということからポンプ車も依頼しました。
ポンプ車は1現場で30,240円(税込)でした。
なので、コンクリート代41,600円(税込)と合わせると、合計71,840円(税込)ですね。それでもDIYで練った場合より安いってのは驚き。
価格的・時間的・労力的にコンクリート打設は業者がおすすめ
以上、コンクリートを打つ場合、DIYと業者を比較でした。
価格的にも、時間的にも、労力的にも、コンクリート打設は業者に頼んだ方が断然お得という事になりましたね。
DIYでコンクリート打設をしているYouTube動画を見たことありますが、かなり大変そうですもん。笑
というか、コンクリートに限らず、建材が大量に必要となる場合は一度業者に見積もってもらうといいかもしれませんね。もしかすると全然安くなるかもしれません。
次回は、土間コンクリート流し込みの前準備。コテやレーキ(トンボ)など必要な道具についてまとめます。
この記事のコメント
やっぱり広範囲の土間コン打ちは業者に頼んだ方が良さそうですね。参考になりました。