古民家に増築されたキッチンのセルフリノベ。せっかくならオシャレな梁見せ天井にしよう。
そんな軽い気持ちでスタートした梁見せ天井のDIYでしたが、実際は重力に逆らいながら、ひたすら天井板を一枚一枚固定していくという地獄の作業でした。
そんな、地獄の天井板貼りと同時並行で行ったのが、梁や桁といった露出箇所にネオステインを塗装すること。
足場があるうちにとサクッと行っただけなので内容は薄いですが、簡単にまとめます。
40年間ずっと脇役だった梁を主役に
我が家の増築部分は、昭和54年に建てられた典型的な木造軸組工法。
そのため、梁や軒桁は天井板によって隠され、長い年月、脇役として屋根を支えてきました。
しかし、今回のリノベで梁はキッチンの主役に生まれ変わります。
思い返せば、解体作業で天井板を壊し、立派な梁を目の当たりしたあの時。
「この梁を見せる天井にする」と決意してから随分と経ちましたが、とうとうここまで来ました。
ネオステインは水性で塗りやすい
塗装するのは垂木を除く、棟木、母屋、軒桁、梁、小屋束、小屋梁などの露出している箇所全部。
すべてに部材は松(マツ)が使われていましたが、色あいはバラバラ。なので、色を統一するという意味でも塗装していきます。
塗装に使用した塗料は和信化学工業のネオステイン。
ネオステインは水性塗料で塗りやすく、屋内木部用の塗料としてはメジャーな商品。
そして、ネオステインは良い意味で薄い。木目を塗りつぶすことなく、絶妙な濃さで着色することができます。塗膜を張るので防カビ効果もあります。
色は全16種類。以前に購入してあったオークの他、候補のメープル、クリア、ナチュラルもサンプルで試してみました。
4色試しましたが、結局一番しっくり来た色はオークでした。
塗装前の下地調整
まずは下地調整から。といっても、ほぼ掃除です。
本来であれば、塗装前はサンダーで表面を軽く研磨すべきですが、なんせ範囲が広いし上向き作業は辛い。
なので、汚れ落としも兼ね、マジックロン(中目)で軽く磨いただけにしました。
そのあとに、固く絞った雑巾で表面を拭く。これで下地調整は終わりです。
建設時に大工さんが書いたであろう記号もそのまま。これも味ですね。
失敗?かりんとう化した梁
手始めに主役となる梁から塗装を開始。
と、ここで予想外の展開に。ネオステイン(オーク)を塗ると「かりんとう」のように黒光りしたではありませんか。匠もびっくり、なんてことでしょう。
完全にやっちまった感…。まぁ、乾けばツヤは落ち着くはず…。
そのまま、棟木、母屋、軒桁、小屋束、小屋梁にもネオステインを塗っていきました。
塗装で洗練された梁見せ天井
かりんとう状態だった梁のツヤも、ネオステインが乾くと落ち着きました。
以前は、ただただ古い木材といった印象でしたが、塗装することで梁見せ天井がより洗練されたような気がします。
ちなみに、梁見せ天井には「化粧梁」といって、インテリアのため後から梁を取り付ける方法もあるそうな。
でも我が家の梁は本物。この梁がキッチンの主役です。
このあとの壁や床は、この梁が引き立つ内装にしていこうと思います。
この記事のコメント