前回のキッチン解体に続き、今回は床の解体に着手。杉の板材でツギハギ補強されている床は見るからにヤバいです。
所々、ふかふかしている箇所も多く、その上を歩くと床が抜けるんじゃないか?と心配になるほど状態は最悪。根太が腐っている可能性が高いので、全取っ替えプランを実行します。
クッションフロア材を剥がす
補強用の板材を外して、床材を剥がしていきます。キッチンに使われている床材は、安価で耐久性に優れているクッションフロア。
オレンジにレトロ柄がクソほどダサいですね。自慢の耐久性も、今となっては劣化してボロボロ。
「これなら楽勝」と思いバールをねじ込むと、バリバリと音を立てて剥がれるクッションフロア。すると薄暗い床下が見えた。なるほど、捨て貼りは薄いベニヤ板なのか。
構造用合板が存在しなかった昔はベニヤ板を下地にして、その上から接着剤でクッションフロア材を貼り付けていたらしい。
ベニヤ板の劣化も激しいし、ベニヤ板を根太に打ち付けるための釘も錆びてほとんど効いていない。
「剥がす」というか「引きちぎる」感じでクッションフロアの解体は完了。
根太、大引、束柱を解体する
キッチンがある増築エリアは布基礎。床下は土になっていました。そこまで想定内。ただ、床下の土が湿っていたことは想定外。
ちなみに、解体当日は晴天。前後日で雨も降っていなかった。山を背負っているもんだから、地中の水を吸い上げているのかも。
湿気で湿った木材はシロアリにとって格好の餌食。根太や大引の一部はシロアリに食い荒らされており、ボロボロに腐っていた。
束柱には蟻道も…。
こんな束柱でよく支えてたな…。
いやぁ、天井裏の糞尿地獄といえ、この床下といえ、内見で確認してたらこの物件は絶対に買わなかったなぁ。内見は屋根裏床下、超大事。
兎にも角にも、今は前に進むしかない。状態が良い根太も数本残っていたけど、このままでは大引が交換できないので、全て取っ払いました。
使われていない鉄配管を切断
床下には使われていない鉄配管が残っていました。引き抜けなかったので、レシプロソーで切断。
というか、こういう使っていない配管って、そのままにしておくもの?施主に見えなければOK?他にもナイロンテープとか床下に残っていたし…。
束石にカビ?
あと、束石にカビのようなものがこびりついていました。
近所の大工さん曰く、これはカビではなく化学反応とのこと。調べてみると「白華現象」と呼ばれ、束石に染み込んだ水分がセメントに混在する炭酸カルシウムと化学反応を起こして、表面に白く残留する現象らしいです。
見た目はカビですが、人体への影響はなく、束石の強度にも問題ないそうです。取り除いても翌日には生えてくるので無視で。
床下は湿気との戦い
結局、根太と束柱は全て解体。大引はダメなものだけ抜きました。問題はここからどうするか。
とにかく、何かしら湿気対策はやらないといけませんね。コンクリ打ちは費用的に厳しいからシートかなぁ。次回に続きます!
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