DIY初心者でも、ちゃんとした手順を踏むことで、効率良く解体作業が進みます。逆に、何も考えないまま解体し始めては面倒な事態に陥ることも…。
そこで今回は、自らの経験や失敗談を踏まえて、内装解体前にやるべき事、準備すべき事をまとめてみました。
1. リフォーム計画を立てる
まずは、リフォーム計画を立てましょう。間取り、家具の配置、家事動線など、ライフスタイルに合わせた生活環境をイメージします。
この時、間取り図に家具の配置などを描き出せばイメージしやすくなります。また、使用する壁材や床材もある程度決めておくといいでしょう。
「家はこうしなければいけない」という厳密なルールはありません。難しく考えず、楽しみながら考えましょう。
2. 専門家に相談
建物には耐震構造に関わる柱や壁があり、何も知らないで解体を進めては倒壊のリスクが高まります。
そこで、自分たちで考えたリフォーム計画をもとに、大工さんや建築士といったプロに意見を聞きましょう。
抜ける柱と抜けない柱、新たに補修が必要な部分、廃材の処分方法など、どういった流れで解体を進めればいいのかアドバイスをもらいます。
ただ、身内に大工さんや建築士がいない限り、そうった機会はそうそうありませんよね。そこでリフォーム業者の出番です。
トイレやお風呂といった専門的な部分は、おそらくリフォーム業者にお願いしますよね?そのついでにいろいろ聞いてみると良いでしょう。
まともな業者ならサラっとアドバイスをくれるはずですよ。
3. 解体道具を揃える
建築に関する知識がない素人だからこそ、解体作業は慎重に行う必要があります。
解体道具だけでなく、ヘルメットや作業着といった安全面も考えながら必要なものを揃えましょう。
これら、すべての道具を揃えるとなれば数万〜数十万円と、決して安い買い物ではありません。しかし、解体業者に頼んだ場合と比べれば、断然安上がりです。
道具は先行投資です。ケチらずに必要な物は買いましょう。
4. 解体するエリアを絞る
解体する家とは別に生活拠点があれば問題ありませんが、住みならがリフォームする方は特に要注意。
私の場合、キッチンと和室を隔てる壁抜きをキッカケに、2部屋の解体を同時にスタートしてしまいました。
その結果、メインの解体現場は和室なのに、当分の間はキッチンが使えないという、なんとも間抜けな事態に(笑)
「壁をブチ壊したい」という衝動は抑えて、徐々に徐々に直していくことを強くお勧めします。
5. ガス・水道・電気の遮断
事故や怪我、近隣トラブルを防ぐためにも、解体前にはガス、水道、電気の状況を確認しましょう。
ガスは、プロパン(PL)ならボンベが設置されていないことを確認。都市ガスや町ガスなら元栓を閉めましょう。
水道は、敷地内のどこかにある元栓を閉めれば断水状態になります。
電気は、屋内にある配電盤を探してブレーカーを落とせば停電されます。
解体する部屋は、以上の全てが遮断された状態であることを確認してから作業に取り掛かりましょう。
6. その他
最後に解体を円滑に進める準備です。
解体中に窓ガラスが割れないよう、サッシを取り外したり、ダンボールでガラス面を保護することも大切。自分は、使わない襖で窓ガラスを覆って作業しました。
床にブルーシートを敷くと掃除が楽になります。近隣住民の迷惑になりそうであれば防音シートを設置するといいでしょう。
廃材を業者に回収してもらうのであれば、コンテナボックスを手配する方法もあります。
あとは、準備運動も忘れずに。解体作業は思っている以上にハードですので。
リノベはゴールから逆算して手順を踏もう
私の場合は、どういった間取りにするか、どういった生活空間にするかなど、全く決まっていない状態で解体をスタートしてしまいました。「どうせ作り直すし」といった安易な考えです。
その結果、なかなか解体が進みません。それどころか、普段の生活に支障が出るほど、取り返しのつかない状態になりました。
何をするにも目標は大切。ゴールから逆算して手順を踏むことの重要性を、身を持って学びました。
反面教師ではありませんが、皆さんは正しい手順で解体を進めていってくださいね。
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