新車のSUVが欲しい。そう考え始めて、現在購入を検討している国産のミドルクラスSUVは以下の4車です。
- CX-5(XD L Package 4WD)
- RAV4(G“Z package”)
- フォレスター(Advance)
- エクストレイル(20Xi 4WD)
どれも日本を代表するコスパ最強のSUVです。
以前の記事で、価格や燃費といったデータ上の比較はしたものの、それぞれの特徴についてはイマイチ理解してない状態。
やっぱり実際に乗って運転してみないと分からない。ということで、試乗してきた感想を踏まえ、各SUVの特徴をまとめます。
そして、最後にどの車を買うか決めました。
CX-5(XD L Package 4WD)の特徴
海外でも高い評価を得ているマツダのミドルクラスSUV「CX-5」。外車のようなイカつい見た目に、日本車の技術が詰め込まれた車。
不安材料だったマツコネも随分と改善されたようです。360度モニターが付けられるのもメリット。
ディーゼル車で燃費が良い
CX-5は、今回の候補の中で唯一のディーゼル車(クリーンディーゼル)で、エコカー減税対象車です。
税金が安いだけじゃなく、ハイブリッド車並みに燃費も良いので、恐らくガソリン代は一番安いはず。
スタイリッシュなシティーSUV
ボルボやベンツに似た、イカつい見た目もカッコイイCX-5。オフロードをガンガン攻めるゴツいSUVというより、街中をスタイリッシュに流すシティーSUVのような雰囲気。
「L Package」は本革シートになり、プレミアム感がある白も選べる。汚れが心配なら黒が無難かも。
試乗してみた感想
試乗してみた感想は、とにかく運転しやすいこと。マツダが目指す「クルマと一体感」がなんとなく分かった気がする。
アクセルとブレーキの踏み心地も違和感なし。妻も一発で乗りこなしていた。
車内はやや狭い気もするが、言い換えれば包まれている感じ。すごいシックリきた。
あと、やっぱり見た目がカッコイイ。日本車っぽくない顔が高級感ある。
サンルーフが残念
CX-5の残念な点は、サンルーフが小さいこと。今時、こんな小さいサンルーフは珍しいのでは?
あと、サンルーフを付けると減速エネルギー回生システム「i-ELOOP(アイ・イーループ)」が付けられないとのこと。
そんなこんなで、必然的「i-ELOOP(アイ・イーループ)」一択になる。
ディーゼル車特有のデメリット
燃費が良く、パワーもあるディーゼル車ですが、特有のデメリットもある。
燃費が良いディーゼル車は、定期的なエンジンオイル交換が必要になる。また、ディーゼ車のエンジンオイルは高額になるため、メンテナンス費用はやや高め。
あとは、チョイ乗り(10分以下の走行)や長時間のアイドリングは非推奨とのこと。
難しい理由は省略しますが、エンジンが低負荷だと煤(すす)が溜まって、それが積もると最悪の場合、内部洗浄をしなければいけないそうです。
30分以上の走行、長距離を走れば、溜まった煤(すす)が燃えてなくなるみたいです。
RAV4(G“Z package”)の特徴
信頼のトヨタブランド。CX-5やフォレスターといったミドルクラスSUVにぶつけてくる感じでフルモデルチェンジしたRAV4。
オフロード特化の「Adventure」は実用性が低く、ハイブリッドは高額というとこで、ガソリン車の最上級クラス「G“Z package”」をチョイス。
サンルーフも大きくて、アウトドアに嬉しいAC電源も確保できる。
ダイナミックトルクベクタリングAWD
今回、RAV4は「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を推している。
カーブの負荷に応じてトルク配分(タイヤの回転パワー)を変化。安定性と燃費が向上するとか。
走行モード切り替え
走行モード切り替えもあった。通常以外に6つもある。
- NORMAL(通常)
- ECO(燃費優先)
- SPORT(加速)
- SNOW(雪道)
- MUD & SAND(滑りやすい路面)
- ROCK & DIRT(凹凸の大きい路面)
- ダウンヒルアシストコントロール
ダイアルを回すと色が変わって、ちょっとかっこいいかも。けど、果たしてこれだけのモードを使い分けるシーンは来るのか?
T-Connect(コネクティッドサービス)
トヨタのT-Connect(コネクティッドサービス)も利用できる。
24時間365日、専任のオペレーターが対応してくれて、目的地を言えばナビに入れてくれる。
緊急時を察知すると自動で位置情報を送信してくれる。例えるなら、崖の下に落ちて気を失っても、自動で救助要請もしてくれる。これは安心かも。
新車ならT-Connect(コネクティッドサービス)に対応する純正ナビ装備で3年間無料。4年目以降は12,960円/年とのこと。
試乗してみた感想
第一印象はとにかくゴツい。CX-5より一回り大きいのでは?と思ってしまうほど。でも同じサイズなんです。角ばったデザインだと、こうも印象が違うんですね。
運転席に座った感じも「デカい車を運転してんな」って印象。車幅がちょっと不安になる。
アクセルは結構踏み込まないと進まない感じだった。CVT(無段変速機)だから?運転に慣れるまで時間がかかりそう。
あと、白ボディーの見た目はスターウォーズの「ストームトルーパー」そのもの。見た目のインパクトはあります。
合皮シートは夏だとやや蒸れる
合皮シートは夏だとやや蒸れます。体質のせいかもしれませんが。
「Adventure」以外のグレードにもベンチレーションが付けられれば良かったかも。
ガソリン車にはアイドリングストップがない
ガソリン車にはアイドリングストップがありません。ハイブリッド車にはあります。
個人的には始動時の音が嫌いなので正直どっちでもいいんですが、気にしている人は意外と多いみたいです。
360度カメラがない
RAV4には360度カメラがありません。左カメラ標準、オプションでフロント、バックミラーにリアビューを映し出すことも可能。
CX-5の試乗で360度カメラの必要性を感じた分、RAV4にも欲しかった。
パワーシートは運転席のみ
パワーシートは運転席のみというのもデメリット。夫婦、それぞれ運転するので、助手席にもパワーシートが欲しいかった。
納車が遅れる
人気で納車が結構かかりそう。発売当初という時期的に仕方ないけど、納車まで3ヶ月はちょっと長すぎる。
値引きが渋い。フルモデルチェンジ後、バカ売れの人気車だから仕方ない。オプション無料やガソリン満タンでお得感を出してくれましたが、ちょっと弱め。
名前がダサい
あとやっぱり、名前が「ラブフォー」ってのが引っかかる。
「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと、使用性へのきめ細やかな配慮を兼ね備えた4WD)」が由来らしい。
「何乗ってるの?」と聞かれて「ラブフォーだよ」と答える想像をしただけで嫌になる。
フォレスター(Advance)の特徴
他のミドルクラスSUVと比べて、見た目や燃費ではイマイチなフォレスター。
ただ、新車を買うにあたって「安全性」もかなり重要視していた。その点、スバル車の右に出る車はない。
グレードの価格差があまりないので、最上級グレードの「Advance」を候補に。大きいサンルーフももちろん付ける。
アイサイト
アイサイトはスバル独自の技術。フロントガラス上部にある2つのステレオカメラで、前方を立体的にとらえ、物体までの正確な距離を測ることができる。
高い認識性能が、衝突回避や運転支援に生かされています。まさにスバル車の頭脳。
e-BOXER
フォレスターの「e-BOXER」は、いわゆるマイルドハイブリッド。
ハイブリッドの部類だけど、燃費というより加速といった走行性を電気モーターでアシストする機能に特化しています。
一応、エコカー減税対象車ですが、割引率は低いです。
X-MODE
X-MODEは、フォレスターの走行モード切り替え。
雪道や砂利道など、滑りやすい道を走行する時は「SNOW・DIRT」モード。
深雪やぬかるみといった、タイヤが埋まってしまうような道では「DEEP SNOW・MUD」モード。
普段使いのSUVはこの2つで十分。RAV4ほどゴチャゴチャしてなくて良い。
試乗してみた感想
試乗してみてまず感じたことが、開口部が全体的に広いということ。
トランクの開口部、後部座席の開口部はダントツで広い。開口部が広いと車内も広く感じる。
あと、窓も大きかった。圧迫感がある後部座席もフォレスターなら快適そのもの。試乗車にはサンルーフがなかったけど、もしサンルーフが付いていたら最高だと思う。
後部座席に人が乗る機会が多いなら、フォレスターにするべき。
ブラウンの革シートも良い感じ。黒は在り来たりだし、白は汚れが目立つ。その点、ブラウンは落ち着いた感じで、どこか大人っぽい。
その他、給油口が外から開けられたり、顔認識機能によるシートの自動調整もなかなかのメリット。意外と知られていないけどAC電源のオプションもある。
360度モニターはない
ただ、360度モニターはない。これはズバルの理念で「カメラじゃなくて目視すべき」という理由から。大きい窓もそのため。
目視にも限界があるので、早急にこの理念は折って、カメラを駆使すべきだと思った。
マイナーチェンジ前のA型にご注意
スバル車はA型、B型…と順にマイナーチェンジを行っており、スバル愛好家の間では「A型は買うな」と言われているほど、スバルのマイナーチェンジはヤバイらしい。
「A型は高値のうちにすぐ売れ」「B型以降を買え」「買うならD型」という口コミも目にした。
実際に、自分が試乗して見積もった段階はちょうどB型に切り替わる前で、営業マンはA型を売り切りたそうだった。
エクストレイル(20Xi 4WD)の特徴
エクストレイルは国内で1番売れたミドルクラスSUVらしい。
ただ、その裏側は自社内での販売台数稼ぎによるもの。ディーラー自ら大量に買い取り、新古車として在庫を抱え込んでいる状態。在庫の処分に困っているとか。
また、中古車サイトを見てもエクストレイルの多さは異常。車市場にエクストレイル溢れかえっているということは、リセールに期待できないということ。
ゴーン氏の件、ルノーの件もあって、日産という会社自体に不安がある。
エクストレイルは良い車だと思う。プロパイロット、360度モニター、パーキングアシストなど、おそらくこの中ではコスパ最強のミドルクラスSUVだと思う。
でも、エクストレイルをあえて新車で買おうとは思わなかった。ということで、エクストレイルは試乗せずに候補から除外しました。
国産ミドルクラスSUVならどれを買う?
候補からエクストレイルが消えて、残るはCX-5、RAV4、フォレスターの3車種。
どの車も魅力的で、なかなか甲乙付け難い。
ただ、試乗のためにディーラー巡りをして感じた「ディーラーは家から近い方がいい」ということ。
契約するにも、納車するにも、メンテナンスするにも、ディーラーが遠いというのはかなりデメリット。
唯一、スバルのディーラーだけが家から遠かったため、今回、フォレスターは諦めることにしました。
残るはCX-5とRAV4。
RAV4の魅力は大きなサンルーフ。サンルーフは昔からの憧れ。閉鎖的な車内が明るくなる。
フルモデルチェンジ直後ということで、街を走れば目立つこと間違い無し。ゴツい見た目もカッコイイ。
でも、逆を言えばRAV4の魅力ってそれだけ。
それ以外の項目は、俄然、CX-5のほうが勝っていた。
そもそも、サンルーフって運転席に座ってるとあまり恩恵がないのでは?
RAV4のようなゴツさはないけど、CX-5のイカつい顔も目を惹くカッコよさ。
あと、嫁もCX-5のほうが運転しやすいって言っていたし。
ということで、CX-5を買うことに決めました。
2019年6月1日。最終確認を兼ねた2度目の試乗をし、そのままハンコを押してきました。
国産ミドルクラスSUVを選び始めてから約3ヶ月、迷いに迷ったけど遂に憧れの新車をゲット。
引き続き、納車レポや自動車保険、社外パーツの購入などについて更新していきますね。でわでわ。
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