宮島の闇は深かった!観光目的に利用されたシカの悲しい運命とは?

宮島の闇は深かった!観光目的に利用されたシカの悲しい運命とは?

広島県廿日市市に位置する宮島は、広島県で人気の観光スポット。瀬戸内海(青)と厳島神社(赤)のコントラストが美しい。夜になればライトアップされ、暗闇に浮かぶ赤い光が幻想的です。

世界シェアNo.1の大手旅行サイト「トリップアドバイザー」では、外国人に人気の日本の観光スポットランキング(2015年版)として宮島(厳島神社)が第3位。ちなみに第1位は京都の伏見稲荷大社で、第2位は広島の平和記念資料館(原爆ドーム・平和記念公園)となっています。

そんな宮島に到着すると、まず出迎えてくれるのが野生のシカです。野生とは言いますが、人にも慣れたシカです。こちらが何もしなければとても大人しく、撫でることもできます。

宮島ではシカへの餌やり禁止

気付いた方も多いとは思いますが、宮島にはシカの餌は一切売られていません。奈良ではお馴染みのシカせんべいといったものはありません。話によれば、廿日市市の方針で、シカ餌の販売、そしてシカへの餌やりが禁止されているそうです。

わずかな餌は10日に1度

川辺にいるシカを眺めていた時でした。大きな麻袋を抱えたおばさんが車から降りて、そして、干し草や野菜を撒いていました。おそらく島の住民でしょう。廿日市市が餌やりを禁止にしても、シカが心配な優しい住民は餌をこっそり与え続けている。

「スゴイ量ですね」と話しかけると、「餌はほとんどあげてないのよ。10日に1度程度よ」と苦笑いをするおばさん。

それでも10日に1度しか与えていない。しかも、一部の群れのみ。干し草や野菜への食い付きは尋常ではなかった。遠くから全力疾走してくるシカもいた。

シカの数を減らしたい廿日市市

糞による被害、農作物への被害、ゴミあさりの被害を防ぐため、宮島ではシカへの餌やりを全面的に禁止しています。

宮島がある廿日市市は「餌を与えなければシカは山に戻る」と言っています。しかし、すでに人間が与える食べ物の味を知ってしまったシカは山に行かず、商店街や市街地に留まるのです

そもそも、「山に戻す」という発言自体が間違っていると感じました。なぜなら、元々、宮島にはシカはいなかったからです。それを、観光客集めを目的に本土からシカを運んできたのです。

それが、シカの数が増えすぎて、人間の都合が悪くなったからとして、餌の販売や餌やりを禁止にしました。その結果、ピーク時は600頭以上いたシカも、現在は200頭ほどまでに激減。そうです。山に戻ったのではなく、餌が無いことによる餓死で減ったのです

飢えが極限に達しゴミをも食べてしまうシカ

観光客から餌がもらえない。島の住民もほとんどエサを与えていない。そのせいか、宮島のシカの飢えは極限状態のようにも感じられました

また、リュックに入ったスナック菓子を強奪される外国人観光客も少なくありません。「人間の持っているもの=餌」と認識してしまったシカは、雑誌やパンフレットもかじっていました。ヤギと勘違いしてか、紙袋やティッシュを与えるアホな観光客もいます

宮島のシカは人間が持っている物なら何でも口にしてしまう。宮島にゴミ箱がほとんど設置されていない理由もこれでしょう。

宮島にはゴミ箱がない

港にだけ設置されているゴミ箱

広島にある動物島の光と闇

宮島を訪れる前日、私は大久野島(うさぎの島)へ行きました。大久野島では、野生のうさぎが700羽以上も生息しており、観光客による餌やりも推奨しています。島内で餌の販売こそ行っていませんが、大久野島を管理する休暇村職員はうさぎに餌や水を与えています

野生動物と人間が共存する宮島と大久野島。しかし、その意識は大きく異なっています。宮島では動物を観光名物のひとつとしながら、一切の世話を行わない。それどころか、シカに餌を与えることを禁止している。世界に誇れる宮島には、人間の都合で増減させられている動物がいます

広島にある動物島の光と闇

宮島の世界遺産取り消しもあり得る

厳島神社を目的に宮島に行ったはずが、心に残ったことはシカのことだけ。多くの観光客は、人に寄ってくるシカを可愛いと思うでしょう。しかし、その影にはシカの数を減らしたい人間のエゴがあることを知ってもらいたい。

楽しそうに観光する人間の傍で、飢えをしのぐため必死なシカ。

もし、この事実が動物愛護の意識が根強い欧米諸国に知れ渡れば、世界遺産の取り消しも十分にあり得るかもしれません。廿日市市を始め、宮島の住民には早急な改善を検討してもらいたいです。

追記:「宮島 鹿」や「宮島 鹿 虐待」で検索すると結構出てきます…

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コメント

  1. 松島洋子 より:

    最低です。厳島神社でスポットライトを浴びている影でこんなことになってたとは。早急に市は対応すべきです。

  2. 匿名 より:

    鹿が本土、廿日市市の都合で連れて来られたとありますが、宮島の鹿は江戸時代から以前から住んでおり、神の使いとして信仰されてきました。なので、ここは少し訂正してもらいたいです。本土から観光目的で連れてこられたのは猿で、それと勘違いしてるのだとおもいます。

    廿日市市とも合併したのは割と最近なので、廿日市市が鹿を連れてきたということは無いです。

    • マヒ マヒ より:

      「廿日市市が」というのは訂正します。ただ、「戦後などで一度絶滅した。それを本土から何頭か連れてき、それが繁殖して今に至る」と実際に島民から聞いています。おっしゃる通り、江戸時代には鹿がいたのかもしれませんが、「戦後には鹿がいなくなった」というのはどうやら事実のようです。

      • やまちゃん より:

        鹿が戦後、絶滅した事実はありません。
        記事にする場合は、だろうとか曖昧なものをのせると間違った情報が拡散されます。
        もし、絶滅したのが事実であれば、根拠をみせるべきです。
        人の話というのは、あいまいなもので根拠がない場合は、該当の記事を削除願います。

        • マヒ マヒ より:

          逆に「鹿は絶滅していない」という事実はなんでしょうか?貴方の発言を裏付ける書物も提示しないで「記事を消せ」ってちょっとおかしなことだと感じませんか?事実、私は宮島に住んでいる方から直接お聞きしました。宮島生まれ宮島育ちの方です。いきなり一方的な批判コメントを連投するあなたより、よっぽど信憑性が高いと思います。ですので、私の中では「宮島の鹿は戦後に絶滅して、今いる鹿は奈良から連れてきた鹿の子孫」ということが事実となっています。それをそのままブログにしただけです。「宮島 鹿 戦後 絶滅」で調べても似たようなことが書かれたサイトも多いですし。

  3. 匿名 より:

    不妊手術等のやり方がありそうなものですが。

    • マヒ マヒ より:

      役所のお偉いさんにそういった発想は難しいみたいですね…。あとは、鹿の不妊手術ができる獣医師を探したり、捕獲したりが面倒だと考えるのでしょう。悲しいことに命という認識が薄いようですね。

      • やまちゃん より:

        1.鹿の避妊手術は専門医でも実例がなく、生態系への影響もあり対応できてないようです。
        2.宮島の面積の約9割は原生林でおわれており、人間が入れないエリアがほとんどです。そのため、頭数管理・捕獲調査はかなり困難な状況です。そういう状況は知っておられるでしょうか?

        • マヒ マヒ より:

          いや、そういう話しをしているのではなくて「餌を上げずに飢え死にさせて数を減らする方法しかなかったのかな?」という素朴な疑問です。落ち着いて下さいよ。なんでそんなにケンカ腰なんですか?鹿、お嫌いですか?

  4. やまちゃん より:

    初めまして、宮島の記事を見させてもらいました。
    しかし、広島に住むものにとって事実と違うことが多く書かれており、宮島の住民は風評被害をうけた形になっております。
    1.週に一回車をあげてるのは宮島の住民の方ではありません。島外の方が廿日市市に無許可でされてます。あげてる野菜は硝酸塩が含まれてるもので鹿が撮り続けると中毒死するもので、反芻動物に鹿に野菜はあげてはいけないものです。奈良でも野菜・人間の食べ物は禁止です。
    2.ゴミ箱は、宮島桟橋に地下に落下式のゴミ箱が設置されており、観光地のゴミ箱は撤去されてます。これは、臭いで鹿がごみ箱によってくるのを防止するためです。写真のゴミ箱があると、鹿は自分で蓋をあけて食べます。奈良でも同じ理由からゴミ箱は設置してありません。
    3.大久野島の職員はうさぎに餌や水は与えてません。
    環境省より、休暇村がうさぎを飼ったり、保護することが禁止されてるからです。
    餌は観光客のみ各自持ち込んで与えてます。
    4.廿日市市は鹿の頭数を減らす方針ではありません。
    2008年に広島大学が原生林が破壊されるから鹿の頭数を150頭にするのが望ましいとのレポートです。廿日市市の方針は、今の鹿の頭数の維持で、毎年頭数調査も実施し、激減する状況になれば芝生の造成対応予定です。
    5.宮島の鹿はやぎと同じ反芻動物です。反芻動物の鹿はセルロースの含まれる植物を主食です。紙も同じセルロースが含まれるから食べるわけで飢えからではありません。反芻動物は低カロリーの芝・草・海草・苔で行きます。野菜等を与えていくと主食で生きれない体になります。
    7.該当の記事は、”宮島 鹿”で検索するとTOPででてきて、このように沢山の間違いの記載があると沢山の人が誤解をまねき風評被害になります。早急に記事の訂正または削除をお願いします。

    • マヒ マヒ より:

      コメントありがとうございます。そうとう鹿がお嫌いなようですね…。

      >週に一回車をあげてるのは宮島の住民の方ではありません。
      いえ車はあげてません。餌をあげているんです。あと、私は実際に宮島にお住まいの方から直接お話を聞いておりますし、目の前で餌も与えていましたよ。確かに鹿にとって硝酸塩は危険ですが、硝酸塩で鹿を駆除したどこかの自治体とは違いますのでご安心ください。干し草が大半で、野菜は適量。生野菜ではありませんでしたから大丈夫です。

      >これは、臭いで鹿がごみ箱によってくるのを防止するためです。写真のゴミ箱があると、鹿は自分で蓋をあけて食べます。
      だから、鹿がゴミを食べないようにするためでしょ?同意見なのに批判してるように書かないで。ビビるわ。

      >環境省より、休暇村がうさぎを飼ったり、保護することが禁止されてるからです。
      これ本当ですか?本当なら情報源を知りたいです。待って、じゃあ、私の目の前で器の水を変えていた職員は…。通報しなきゃ。

      >2008年に広島大学が原生林が破壊されるから鹿の頭数を150頭にするのが望ましいとのレポートです。
      つまり、そのレポートに同意して、廿日市市は鹿を減らして、芝生を造成する予定なんですよね?で、事実、鹿の餌やり禁止、島内での餌の販売を禁止にしたんですよ。600頭→150頭ですよ?芝生のために450頭減らすの?

      >紙も同じセルロースが含まれるから食べるわけで飢えからではありません。
      いや、大抵の紙や紙袋にはインクがプリントされてるからダメでしょ。持ち手のビニールも食べてたし。

      >野菜等を与えていくと主食で生きれない体になります。
      宮島の鹿は観光客から貰う食べ物(お菓子やちくわ)ばかり食べてるから、主食がどうこう以前の問題ですね。むしろ食べ物なら何でも食べる状態。初めからシカせんべいでも売ってれば違ったのに。

      >該当の記事は、”宮島 鹿”で検索するとTOPででてきて、このように沢山の間違いの記載があると沢山の人が誤解をまねき風評被害になります。
      いえ、私は宮島の鹿の可哀そうな真実をブログとして世の中に伝えたまでです。あと、検索上位に表示されるということは、読者の皆さんがこの記事に共感して、ツイッターやFacebookでシェアしているからだと思います。Facebookのシェアなんて1000超えてますからね。少なくとも1000人の方が共感してくださったって事ですから。もし、どうしても記事の内容に気にくわないのであれば、やまちゃんも「宮島の鹿は幸せだ!」っていうブログでも始めてはいかがでしょうか?アンサーブログ的なやり取りで応援しますよ。

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