屋内だけど土足OK。何かと便利な空間。憧れの土間ライフまでもう少し。
前回までに、整地、砕石敷き詰め、ワイヤーメッシュと、土間コンクリート打設の下地は完成して、コンクリート業者に発注まで行いました。
今回は、土間コンクリート打設するに当たって必要な道具をまとめます。
土間コンクリート打設の流れ予習
道具紹介の前に、まずは土間コンクリート打設の流れを予習。どんな道具を、どの工程で使用するか知っておくと、その道具の必要性が分かると思います。
1. コンクリート流し込み
生コンが入ったミキサー車が到着。我が家は現場にミキサー車を横付けできないので、依頼したポンプ車も出動しています。
ミキサー車とポンプ車の接続が完了すると、コンクリートの流し込みが開始されます。
2. 足とスコップを使って部屋の奥からコンクリートを埋めていく
準備が整い次第、ポンプ車のホースから勢いよくコンクリートが流れ込んできます。
流れてきたコンクリートを、足やスコップを使って部屋の奥から順に埋めていきます。
3. 棒を突き刺して空気を抜く
コンクリート流し込みと同時に、棒で突き刺しながらコンクリート内の空気を抜く作業を行います。
空気が残ったまま固まると、コンクリートが割れる原因になります。
4. コテ均し&レーキがけ
コンクリートの空気抜きをしたら、コテを使ってある程度均していきます。
さらに、平らになった所をレーキがけ。優しく押し揉む感じにすると、砂利が沈んで表面にモルタルが浮き上がります。
5. 乾いたらコテ仕上げ
2〜3時間ほどするとコンクリートが乾き始めます。
コンクリートの表面に水が浮いてきたらコテ仕上げのサイン。足場板に乗りながら、ステンレスのコテで表面を綺麗に仕上げていきます。
あとは24時間乾燥させれば完成。
コンクリート厚の目印を基礎にマーク
どの高さまでコンクリートを流し込むか、厚みの目印を基礎にマークすることにしました。
ちゃんと立米計算して発注したので、コンクリートが足りないということはないと思いますが、一応念のためです。
ちなみに、部屋中央も厚みが分かるよう目印を付けた棒を立てたのですが、コンクリート流し込み当日に「邪魔」と業者の方に抜き取られました笑
土間コンクリート打設に関しては、部屋の四隅に目印をつける程度で十分だと思います。
木部を養生して床下換気口をコンパネで塞ぐ
土台や柱などの木部にコンクリートが飛び散って汚れないよう、ナイロンシートで養生しました。
また、床下換気口から屋外や隣の部屋にコンクリートが流れていかないよう、コンパネで塞いでおきます。
現場の準備はこれで完璧。続いて道具の用意。
土間コンクリートに使う2種類のコテ
土間コンクリート打設に使用するコテは2種類。
まず、コンクリートを均すためのコテ。
先述した、土間コンクリート打設の流れ予習「④コテ均し&レーキで砂利を沈める」で使用するコテです。
この時のコテは、ステンレスでも木コテでも何でもOK。とにかく大きいコテを選べば作業が捗るかと。
自分はプラスチックのモルタルコテを選びました。
もう一つは、仕上げコテ。
土間コンクリート打設の流れ予習「⑤乾いたらコテ仕上げ」で使うコテです。
半乾きの状態で表面をツヤツヤにするためのコテがけなので、しなりが良いステンレスのコテがおすすめ。
ステンレスのコテはホームセンターで試して、一番しなりが良い商品を選びました。
究極にケチりたい場合は、ステンレスのコテだけでも事足りるかもしれません。
ただ、薄いステンレスのコテは、素人左官あるあるのコテの引っ掛かり(スノボで例えると逆エッジ)が起きやすい印象。
できれば、大きめのモルタルコテを用意することをおすすめします。
レーキ(トンボ)は買わずに自作する
土間コンクリート打設の流れ予習「④コテ均し&レーキで砂利を沈める」で必要になるレーキ。レーキを知らない方は、トンボをイメージして下さい。
土間コンクリート打設ではレーキが一番大事な道具だと感じました。
コンクリートの砂利を沈めてモルタルを浮かせる工程で、土間コンクリートの仕上がりが決まるといっても過言ではありません。
ただ、このレーキという道具、買うとかなり高い。
使用用途に関しても、コンクリート打設以外ないと思われ、DIYでは絶対に無駄な道具。
ということで、レーキは自作することにしました。
なんてことはない。板と棒をカットして、ビスで固定しただけです。接地面の角度さえ注意すれば、DIY初心者でも簡単に作れました。
(レーキと言えるかどうかは別として…)
足場板はコテ仕上げで必須
土間コンクリート打設の流れ予習「⑤乾いたらコテ仕上げ」の際、半乾きのコンクリートの上にそのまま乗ると、足跡がついたり、最悪くぼみが出来ます。
ですが、足場板に乗ることで体重が分散され、デブが乗っても沈まないというもの。
雪の上を歩くときに便利なカンジキと同じ原理ですね。移動を考えて、足場板は3枚以上用意しておくといいでしょう。
足場板といっても、適当に余った板材をカットして、持ち手代わりに胴縁をボンドでくっつけただけです。
運んで均せる角スコップ
土間コンクリート打設の流れ予習「②足とスコップで部屋の奥から埋めていく」では、スコップがあると作業がはかどります。
運んだり、均したりと、何かと使います。四角い角スコップがおすすめです。
コンクリート内の空気を抜くための棒
土間コンクリート打設の流れ予習「③棒を突き刺して空気を抜く」で使う、コンクリート内の空気を抜くための棒です。
プロは空気抜きにバイブレーター(振動する棒)を使うそうですが、DIYなら棒で突くだけでも十分とのことです。
参照:車庫の土間コンクリートの施工方法について教えてください。
参照:素人が土間に生コンを打つ場合・・・ – 生コンの中の空気をできるだけなくした方…
太すぎると逆に空気が入り込む危険性があるので、程よい太さの棒を探しておきましょう。
汚れてもいい服装と長靴
ポンプ車のホースからは、まさに水のような勢いでコンクリートが流れ込んできます。すると、まぁまぁ飛び散るわけです。
汚れてもいい服装は当たり前。土間コンクリート打設の流れ予習「②足とスコップで部屋の奥から埋めていく」では、足をも使ってコンクリートを均していくので、膝丈の長靴も絶対に必要です。
あとは、壁などに飛び散ったコンクリートを拭き取るため、捨ててもいいタオルを用意しておくといいでしょう。
イメトレしながら道具を準備する
以上、土間コンクリート打設で必要になる道具のご紹介でした。
私自身、コンクリート打設自体が初体験で不安でした。
もともと、心配性ということもあってか、YouTube動画を観まくったり、DIYブログを読みあさったりと、とにかく情報収集をしました。
その甲斐あって「当日はどうなるのか?どんな道具必要か?」を想像することができました。素人ながらコンクリート打設のイメトレが出来たんです。
実際に当日の土間コンクリート打設では何の不備やトラブルもなく、初めてにしては完璧だったと思います。
ですので、皆さんが土間コンクリート打設をする際、この記事がお役に立てれば本望です。
さて次回がフィナーレ。土間コンクリート打設当日の様子をまとめたいと思います!
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