我が家の保護猫ヤンマーですが、日中の外出は自由。日向で日光浴をしたり、草むらでハンティングを楽しんでいます。
ただ、時々マダニを付けて帰って来ることが悩み。フロンロラインプラスを投与していても、お腹に小さなマダニを付けてきます。
マダニが付いているからといって、いちいち獣医さんにお願いしてはキリがありません。だったら自分でマダニを取っちゃおう!ということになりました。
そこで今回は、マダニを自宅で取る場合に気を付けること、そしてマダニを取る方法や便利な道具をご紹介します。
マダニは絶対に潰さないこと
たんまりと吸血したマダニは、大きいと1cmほど膨らんでいることもあります。そうなれば、指や毛抜き用のピンセットでつまんで取れそうな気がしますよね。
でも、それだけは絶対にやってはいけません!
膨れ上がったマダニの体を圧迫すると、マダニの体液が針を通じて血中に逆流します。マダニは野生動物にも寄生しているはず。得体の知れない病原菌が、マダニ経由で感染する危険性があります。
マダニに刺されて人が死亡したという事例のほとんどは、この体液の逆流による感染症が原因のようです。
マダニ感染症、猫から感染 女性死亡 「ネコからヒト」初確認(日本経済新聞)
また、マダニを潰した瞬間に体内の卵が散乱することもあるとか。なので、マダニを取る時は絶対に潰してはいけません!
マダニの口先を残してはいけない
マダニを無理やり引き抜こうとすると、高確率で頭がもげます。マダニの口先の針は、漁で使うモリのような形状になっていて、そう簡単には抜けません。
針が皮膚に残ると皮膚が炎症を起こすことも。
自分で刺した針を抜かずに、自分の頭が持っていかれるなんて本当にバカな生き物ですね…。
とにかく、マダニを取る時は口先の針を残してはいけません!
マダニは酢で取れる?
マダニの取り方をインターネットで調べていると、どうやらマダニは酢が苦手らしいのです。ただ、賛否両論で効いたり効かなかったりするとか。
なので、取れたらラッキー、とりあえず試してみる程度で、まずは酢を垂らしてみるといいかもしれませんね。うまく酢が効けば、数十分ほどでマダニはポロリと取れるようです。
酢以外にもアルコールやアロマオイルなども効果があるらしいですが、猫が舐めてしまうリスクを考えたら酢が安全だと思います。
マダニを取る道具
酢で取れなかったら道具を使ってマダニを取りましょう。道具さえあればマダニは簡単に取ることができます。マダニを取るための代表的な道具は2つ。
マダニとりピンセット
多くの動物病院でマダニを取るために使われている道具がピンセット。形状がちょっと特殊。
ムダ毛を抜くための通常のピンセットとは違い、マダニ除去用のピンセットは先端がお椀状に丸くなっています。このお椀状でマダニを包み込むことで、潰さず除去できます。
実際に使ってみた感想ですが、付きはじめの小さいマダニなら取りやすそうって感じです。逆に、十分に血を吸った大きなマダニは、皮膚すれすれにピンセットを挟まないと頭がもげそうな気がしました。
ティックツイスター
ティックツイスターはフランスの企業が開発したマダニ除去専用の器具。サイズといい、見た目といい、プラスティック製のチープな感じですが、実に画期的なアイデア商品です。
二股に別れた隙間にマダニを挟み、くるくる回すだけで。初心者でも口先を残さずにマダニを簡単に取ることができます。
動画を見る限りではかなり簡単そう。ただ、動き回る猫だと苦労しそう。こちらはまだ使ったことがないので、購入したら改めてレビューを書きたいと思います。
取ったマダニはガムテープで封印
猫のためにも取り除いたマダニは駆除したほうが良いでしょう。ただ、上記でもご紹介したように、潰すと体内の卵が飛び散って、マダニを増やしてしまう可能性があります。
そこで獣医さんも推奨している方法が、ガムテープで挟んで封印。その後、可燃ゴミです。
動物好きで、虫もできる限りの殺生はしたくない私。愛猫を苦しめるマダニとはいえ、この仕打ちはさすがに可哀想と毎回胸を痛めますが、心を鬼にして「ごめんないさい」しています。
マダニは放置で自然に取れる?
猫に付いたマダニの取り方を調べて、この記事にたどり着いたということは、おそらくピンセットやティックツイスターといった道具が手元にないことでしょう。
また、道具が揃っていても「猫が暴れて取れない!」という方もいると思います。酢も試したけど、数時間たってもマダニが取れる気配がない。
そんな時は放置。血をたらふく吸ったマダニは、そのうち自然にポロリと取れます。
指や毛抜き用のピンセットで無理やり引き抜いて、感染症や炎症を起こしては状況が悪化するだけ。ネットでピンセットかティックツイスターを注文して待機しましょう。
それでも「見た目が気持ち悪い」「猫が可愛そう」「すぐに取りたい」ということであれば、動物病院に行きましょう。獣医さんがピンセットかティックツイスターでサクッとマダニを取ってくれるはずです。
受診料や手間、そしてに何より猫へのストレスを考えると、自宅で取った方が得策な気がしますが…。
犬や人間も同じ取り方でマダニが取れる
猫だけじゃなく、犬に付いたマダニも同じ方法で取ることができます。もちろん人間も。
登山やキャンプなど、アウトドアが趣味という方はマダニに刺されるリスクも高いことでしょう。もしもの時に、この記事の内容を思い出して適切に対処してくださいね。
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