今回は、石膏ボードを固定したビス頭、そして石膏ボード同士の隙間をパテで埋めていく作業です。
パテ埋めは漆喰の仕上がりに大きく関わってくるので、絶対に省くことはできない大切な工程。
それなのに、自分は重大なミスを犯してしまったのです。
パテ埋めする理由とは?
壁にクロスを貼る場合は、下地の石膏ボードの表面を平らにしなければ綺麗に仕上がりません。
また、漆喰や珪藻土を塗る場合、下地の石膏ボードにわずかな凹凸があると、乾燥後にヒビ割れる原因となります。
これらが、パテ埋めする理由。
あと、石膏ボードの隙間に漆喰や珪藻土が流れ込んでしまうのを防ぐため、というのも聞いたことがあります。
材料費が安いパテで無駄な隙間を埋め、漆喰や珪藻土を節約するという意味合いでしょうか。
とにかく、綺麗に仕上げるならパテ埋めは必要不可欠ということですね。
石膏ボードに使うのはどんなパテ?
初めてパテ埋めをする自分にとっては「そもそもパテ埋めに使うパテとは?」という疑問から解決しなければいけません。
実物見れば分かるだろうと、とりあえずホームセンターに行ってみることにしました。
で、接着剤やコーキングが置いてある棚を目指したんです。パテってそんなイメージだったから。
そこに置いてあったのがアクリル系パテ。「カベコーク」や「ジョイントコーク」です。
「あぁ、こういうので隙間を埋めるのか」と。
でもコレじゃなかった。
間違いに気づいたのは、パテ埋め最後の一面を残した頃でした…。
石膏ボードのパテ埋めで使用するのはアクリル系パテではなく「石膏系粉末パテ」です。「アタッチ」のような、粉末に水を加えて練るタイプのパテ材です。
ホームセンターでは、障子紙や襖紙の棚にあると思います。間違ってもアクリル系パテを買わないようにしてください。
ということで、本記事では石膏ボードのパテ埋めに適さない材料を使っていますが、間違った例として暖かかく見守っていただければと思います。
ビスと石膏ボードのつなぎ目を埋める
パテは100均の金ヘラを使って、薄く伸ばすように塗りつけていきました。
まず最初はビスを打った所。ビス頭が隠れる程度にパテ埋めしました。
石膏ボード用ビスはビス頭がザラザラしているので、ザラザラが分からなくなるようにパテで均していきます。
次に石膏ボードと石膏ボードのつなぎ目。隙間がないようにしっかり埋めていきます。
パテは乾燥すると肉やせするので、丸一日乾かしてから2度塗り。
マスキングテープを使った場合はすぐに剥がすこと。マスキングテープの上でパテが固まって取れなります。
大きな隙間には壁粘土を突っ込む
石膏ボードが上手にカットできず、大きな隙間が空いてしまったところは、壁用の粘土を使いました。
昭和チックなパッケージのこの壁粘土、一応壁補修用とありましたが、やけにベタベタする。
例えるなら、味のしなくなったチューインガムを手でこねて遊んでたら、想像以上に手にまとわり付いて、どうしようもなくなった感じ。幼少期を思い出します。
ちなみに、この壁粘土は固まりません。時間が経ってもベタベタのまま。
なので、大きめの隙間に壁粘土をササッと突っ込んで、その上からパテ埋めする感じにしました。
乾燥したら表面を平らにする
乾燥後はスクレイパーやサンダーを使って余分なパテを削り、表面を平らに仕上げていく…のですが、アクリル系パテを使ったせいでうまく削れませんでした。
それどころか、スクレイパーに引っかかり、ビス穴のパテがゴッソリ剥がれてしまうなんてことも…。
この時、まだ間違いに気づいていないので「おかしいなぁ」と思いながら、削っては埋め、削っては埋めを繰り返していました。
アクリル系パテじゃなくて石膏系粉末パテを使おう
間違いに気付いて、最後の一面だけは「石膏系粉末パテ」を使ったのですが、そりゃもう別物。
コスパ良いし、扱いやすいし、乾燥後も石膏ボードに馴染む。余分なパテは木材のように削れるため、継ぎ目やビス穴は綺麗な真っ平らになります。
一方のアクリル系パテは、乾燥すると若干縮むのため、何度やっても肉やせぎみに。この上に漆喰を塗ったらどうなるのか、ちょっと心配ですね…。
ともあれ、パテ埋めはひとまず完了。このまま漆喰を塗ってみることにします。
次回は漆喰塗り…と行きたいところですが壁は一旦終了。
順番的には、その前にフローリング。ということで、次回は初めてのフローリング貼りDIYです。
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