前庭疾患になって介護が必要になった柴犬コタロウ。老犬介護生活で最も悩んだことがオシッコです。
元気だった頃は、1日2回、朝晩の散歩でオシッコを済ませていました。朝まで、夕方までオシッコをちゃんと我慢できた賢い犬です。
それが前庭疾患になってからは1日3〜5回、タイミングもランダムで出ちゃうようになりました。
きっと前庭疾患の症状で視界がぐるぐる、気持ち悪い&常に混乱しているんだろうな。オシッコを我慢できる状態なんかじゃないよね。
そんなこんなで、しばらくは外に出す回数を朝昼晩の1日3回に増やしたり、サークル内にペットシートを敷き詰めて置いたりと色々対策を講じてきましたが、ついに体力&気力も擦り切れ限界に。
そこで我が家も犬用のオムツを導入することにしました。
いや、なんでもっと早くオムツ使わなかったのかと言いますと、「老人介護はオムツを履いたら悪化する」なんて話も聞いていたからです。人間も犬も介護でオムツ履くようになってしまったら「漏らしてOK」という状態が脳機能を低下させる…なんて躊躇していました。
まぁ、そんな理想論は現場未経験の戯言。介護する側としては、そんな事も言ってられんわけで、共倒れだけは避けなければなりません。リアルを知って、オムツに踏み切ったんです。
老犬介護はオシッコが最大の悩み
オシッコさえキャッチしてくれればOKなんです。というのも、ウンコに関しては普段から家の中で躊躇なくしているからです。
「なんか臭いね」とコタロウの方を見ると、畳の上にウンコが転がっているので、それを火バサミで拾い上げチリトリで回収し、庭に投げ捨ててる。これが我が家の日常。
しかし、液状のオシッコはそうもいかない。水が滴る音、気付いた時には畳に染み込んでいます。だからオムツに求めるのはオシッコの吸水性だけ。
マナーウェアは老犬介護に不向き
まず購入したのがマナーウェアという物。オス用のマナーウェアは腹巻のように胴に巻きつけるタイプ。ちょうどオチ○チンが隠れるようになります。
これなら後ろ脚を干渉する事もなく、当の本人はオムツをしている感覚はないはず。きっと歩行にも影響ないだろう。
本来は都会で暮らすセレブな小型犬が、そこら辺にピュッピュッとマーキングするの防ぐためのオムツ。こんなド田舎でマナーウェアを装着しているのはウチぐらいだろうな〜なんて思いながらコタロウの胴に巻きつける…ん…あ…やっちまった。届かない。
お店にあった一番大きいサイズを選んだし、写真に柴犬が写っているのに。コタロウにとっては小さかったようです。足りない分をなんとかガムテープで固定するも、どうもズレる。
これアレだ。寝て起きたらズレてるやつだな。そもそも、吸水性が弱そう。きっとコタロウの1回分の量を受け止める技量はマナーウェアにはないだろう。失敗でした。
ペット用の紙オムツは値段が高すぎる
次に試したのがペット用の紙オムツ。人間用の紙オムツと同じで、すっぽり履かせるタイプです。
中型犬サイズが小さいコタロウ。今回はちゃんとサイズも測りました。胴まわり55cm。大型犬用になっちまったよ。オムツの写真はゴールデンレトリバーだよ。
履かせてみたところ、ちょっと大きいかなという感じです。吸水面は分厚くて、マナーウェアよりは安心感があります。
ただ、とっても歩きづらそう。次第にオムツはズリ落ちて、足に絡まってしまう始末。大きすぎるのが原因というより、マジックテープじゃコタロウの動きに耐えきれないと言った感じ。寝たきりの老犬向きかも。
ていうか、高いわ!5枚で625円って!1日2枚使ったとして1週間持たんのかい!月60枚必要な計算だとオムツ代1ヶ月で1万円かい!無理ー!
ペットシート巻き付けは節約になるけど…
次に試したのが、ペットシート巻き付け方法です。この方法はYouTubeのコメントで教えてもらった節約術。ペットシートなら1枚10円もしません。吸水性も申し分なしでしょう。
装着方法はマナーウェアと同じ要領。オチ○チンが隠れるように胴体に巻いていきます。ペットシートの固定は妻のストッキングを使いました。
ただ、やっぱりこれだとズレます。マナーウェアを使うくらいなら、ペットシートで節約って感じですね。アイデアとしてはアリでしたが、動き回るコタロウには不向きでした。
パンツタイプの子供用紙オムツを試した結果
そしてついに私は正解に辿り着きました。そう子供用の紙オムツです。
なんでもっと早く気がつかなかったのか。大きさのバリエーション、抜群の吸水性、そして価格の安さ。試してみる価値ありです。
選んだのは「メリーズパンツビッグXL」です。マジックテープじゃなくて、ゴムになっているパンツタイプです。
ペット用の紙オムツで学んだ。マジックテープは外れるし、装着が大変だということ。パンツタイプなら脚を通してサッと履かせることができます。経験上、これなら間違いなく行ける。
ここまでの試行錯誤。トライ&エラー。コタロウのオムツ選びも、もはや趣味の一環化。ワクワクしながらメリーズパンツを持ってレジへと走った。
早速履かせたいところですが、このままでは使えません。子供用の紙オムツを履かせるには、尻尾を出すための加工が必要です。
お尻面にハサミで切り込みを入れ、尻尾を出す穴を開けました。だいたい5cm切り込みを入れればOK。
そしてついにパンツを履かせる時が。
はい、正解ルート来ました。
まず抜群のフィット感。しばらく寝て起きてをしてもらいましたが、ズレる気配なし。お腹周りのゴムのおかげで、コタロウの小タロウがはみ出る様子もありません。
多少は歩きにくそうにしていますが、ペット用の紙オムツほどじゃありません。脚の付け根もゴムでキュッとしまっているからでしょう。
肝心の吸水性ですが、さすが子供用紙オムツ。余裕ですわ。バッチリ吸ってズッシリしてます。漏れもなし。もはや紙ならぬ神オムツ。
強いてデメリットを上げるならば、ウンコをした時にモリモリモリっとお尻の尻尾穴から出てくること。もう少し尻尾穴を大きくすれば、今まで通り床に落ちるかも。
まぁそんなことよりも圧倒的な安さです。ペット用の紙オムツは1枚150円ほどですが、子供用オムツなら1枚35円です。その差は歴然ですね。
価格も、機能性も、フィット感もオールクリア。老犬介護のオムツには、コストパフォーマンスに優れた子供用の紙オムツがおすすめです。
老犬介護には子供用紙オムツがおすすめ
その後も、妻のパンツを履かせてからペットシートを挟む方法も試したが、最終的にはやっぱり子供用の紙オムツに落ち着きました。
汚れたらそのまま捨てられるし、ゴムのフィット感、抜群の吸水性、コストパフォーマンスの高さ。老犬介護のオムツは、子供用の紙オムツを使う。これが正解だと思います。
間違ってもペット用の紙オムツなんて買っちゃダメですよ。お金が勿体無いです。安い子供用の紙オムツで代用できますからね。
この記事のコメント
尻尾穴をカットしたところから オムツの吸収剤の粉が ボロボロ出てきます!
紙タイプのテープの絆創膏(湿布などを止めるテープ)で 買ったところを補強すべきだと思う。舐めても危ない。
記事を訂正しないと 舐めたら毒。