アフィリエイター・ブロガーは文芸美術国民健康保険組合に入れるのか?加入者の私が解説します

アフィリエイター・ブロガーは文芸美術国民健康保険組合に入れるのか?加入者の私が解説します

年収が上がるにつれて、国民健康保険料も高くなりますよね。アフィリエイターやブロガーの中には、上限の年間65万円(年間77万円)を支払っている方も少なくないと思います。

「病院なんて年に数回しか行かないのにふざけんな!」

そんな怒れるアフィリエイター・ブロガーが行き着く先が文芸美術国民健康保険(以下、文美国保)です。実は、プロブロガーの私も加入しています。

そこで今回は、文美国保の簡単な説明を交えながら、プロブロガーの私がどうのようにして加入できたのか?そして、いくら節税できたのかご紹介します。

文美国保とは?

文美国保 とは、文芸、美術、著作といった仕事に携わるクリエイターのための国民健康保険です。

個人事業主のための健康保険組合ですので、社会保険が強制適用となる法人事業者は加入できません。

文美国保の保険料

文美国保の魅力は何といっても定額の健康保険料。月に100万円稼ごうが、1000万円稼ごうが、加入者の健康保険料は月額19,600円(介護保険料は+月額4,000円)。

だいたいの目安として、年収400万円以上であれば国民健康保険より文美国保の方が安くなります。

参考:国民健康保険計算機

このように、収入が多いほど、文美国保なら毎月の保険料を大幅に抑えることができるのです。

文美国保の加入条件とは?

文美国保の公式サイトには、以下のような表記があります。

日本国内に住所を有し、文芸、美術及び著作活動に従事し、かつ、 組合加盟の各団体の会員である者とその家族。

つまり、本業がデザイナー、ライター、クリエイターといった職業であることが第一条件とされています。

なお、この「職業」とは確定申告書B控の職業欄のことです。

なので、職業欄で書きがちな「自営業」ではダメ。「広告業」「情報通信」もダメ。「アフィリエイター」や「ブロガー」なんて問題外です。

さらに職業条件に加えて、組合加盟団体の会員であるということも文美国保の加入条件とされています。

文美国保の審査&手続きは加盟団体が行う

文美国保に加入するには、組合加盟団体の会員でなければなりません。

ですので、まず組合加盟団体の加入審査が行われ、無事に会員と認められれば、次に文美国保の加入手続きといった流れです。

  1. 組合加盟団体の加入審査
  2. 組合加盟団体に会員になる
  3. 文美国保の加入審査
  4. 文美国保に加入

つまり、組合加盟団体への加入が認められて初めて、文美国保に加入する資格が得られるという仕組みです。

基本的に、各組合加盟団体では「団体の加入条件=文美国保の加入条件」に統一しているようですが、双方は全く別事業。

組合加盟団体には加入できても、文美国保には加入できなかったというケースも十分に考えられますので、申込みは慎重に行いましょう。

文美国保の組合加盟団体は?

文美国保の組合加盟団体は全65団体。(平成29年7月11日現在)

  • アンチモニー型工芸組合
  • いけばな協会
  • NHK専属作家協会
  • 現代歌人協会
  • 工芸美術家健保会 北村 眞一 様方
  • ジャパン デザイン プロデューサーズ ユニオン
  • 全日本書道連盟
  • 全日本書文化振興連盟
  • 著作家健保会
  • デザイナ-健保会
  • 東京イラストレーターズ・ソサエティ
  • 東京グラフィックデザイナーズクラブ
  • 東京コピーライターズクラブ
  • 東京版下書道組合
  • 東京模様糊画組合
  • 日本アニメーション協会
  • 日本アニメーター・演出協会
  • 日本イラストレーション協会
  • 日本インダストリアルデザイナー協会
  • 日本インテリアコーディネーター協会
  • 日本インテリアデザイナー協会
  • 日本インテリアプランナー協会
  • 日本映画監督協会
  • 日本映画テレビプロデューサー協会
  • 日本映画ペンクラブ
  • 日本エッセイスト・クラブ
  • 日本演劇協会
  • 日本脚本家連盟
  • (公社)日本グラフィックデザイナー協会
  • 日本クラフトデザイン協会
  • 日本広告写真家協会
  • 日本サインデザイン協会
  • 日本作曲家協議会
  • 日本作詩家協会
  • 日本作編曲家協会
  • 日本児童出版美術家連盟
  • 日本児童文学者協会
  • 日本児童文芸家協会
  • 日本シナリオ作家協会
  • 日本写真家協会
  • 日本写真作家協会
  • 日本ジュエリーデザイナー協会
  • 日本出版美術家連盟
  • 日本商環境デザイン協会
  • 日本推理作家協会
  • 日本タイポグラフィ協会
  • 日本彫型協会
  • 日本空間デザイン協会
  • 日本デザイン書道作家協会
  • 日本デジタルライターズ協会
  • 日本図書設計家協会
  • 日本ネットクリエイター協会
  • 日本パッケージデザイン協会
  • 日本美術家連盟
  • 日本文芸家協会
  • 日本漫画家協会
  • 日本モータースポーツ記者会
  • 日本理科美術協会
  • 日本レース写真家協会
  • 俳人協会
  • 美術評論家協会
  • 美術評論家連盟
  • VFX-JAPAN
  • マンガジャパン
  • ミュージック・ペンクラブ・ジャパン

いずれかの団体の会員として認められれば、文美国保へ一歩近づきます。

アフィリエイターやブロガーは文美国保に加入できるのか?

ここまで読んでいただきありがとうございます。ただ、結論から言うと、アフィリエイターやブロガーは文美国保に加入できません。

繰り返しになりますが、文美国保はデザイナー、ライター、クリエイターといった職業のための健康保険組合です。

つまり「本業」がデザイン、執筆、制作でなければなりません。

分かりやすいように直訳すると、メインの売上がデザイン、執筆、制作でなければなりません。

しかし、アフィリエイターやブロガーの売上の大半は広告収入。自分でデザインしたり記事を書いていても「デザイン料」「原稿料」「制作代金」としての報酬を得ていなければ、文美国保に加入することはできないのです。

Webデザイナーとして文美国保に加入した

ところが、プロブロガーの私は文美国保に加入しています。なぜか?

そうです。私の本業は、企業のホームページを作成するWebデザイナーだからです。

独立したキッカケもフリーランスのWeb屋としてなので、開業届も確定申告書も職業欄はWebデザイナーと記載しています。

プロブロガーとして微々たる広告収入も得ていますが、胸を張って「Webデザイナー」と言えるほどの実績もあります。

そうした努力の甲斐あって、無事に文美国保に加入することができました。ありがとうございます。

文美国保の審査は厳しい

そんな私が、組合加盟団体として選んだのが日本イラストレーション協会 。通称「ジャイラ」。WebデザイナーOKの数少ない組合加盟団体です。

日本イラストレーション協会の加入審査はすんなり通過。おそらく、確定申告書Bの職業欄しか見ていない様子。ただ、文美国保の審査は厳しかった。

文美国保の審査に入ると、文芸美術国民健康保険組合の担当者から「所得内訳の証明が必要」ということで電話がありました。

慌てて、直近5社分の請求書と成果物をzipにまとめてメールで送付。こちらを確認して加入が認められました。

実際、どこまで辿っているかは定かではありませんが、ちゃんとした裏付けがないとダメなようです。

文美国保に加入していくら節税できたのか?

まず、組合加盟団体の日本イラストレーション協会の加入でかかった費用は以下のとおり。

  • 出資金:25,000円(一口 5,000円 / 5口以上)
  • 年会費:24,000円(2,000円 / 月)
  • JILLA加入手数料:3,000円
  • 文芸美術国民健康保険加入事務手数料:3,000円

出資金は脱退時に戻ってくるらしいですが、初年度55,000円、その後は年間24,000円の会費を支払い続けている状態です。

ですので、文美国保の健康保険料が年間235,200円(19,600円 x 12ヶ月)、日本イラストレーション協会の年会費が年間24,000円なので、実質年間259,200円です。

もし国民健康保険であれば上限の年間65万円なので、390,800円の節税となっています。大きいですね。

さらに、文美国保には40歳未満であっても人間ドックの費用(上限23,000円)を一部支給してくれます。国民健康保険は40歳以上75歳未満なので、これまた嬉しい。

75歳未満の方が人間ドックを受けたとき
(加入1年以上、1人年度内1回)
組合員 23,000円以内
家族 18,000円以内
満50歳の方が人間ドックを受けたとき
(加入1年以上、1人年度内1回)
組合員 34,000円以内
特定健康診査・保健指導
(1人年度内1回)
40~74歳の被保険者 特定健診 10,000円以内
特定保健指導
(特定健診の結果、特定保健指導が必要な方)
動機付け支援 14,000円以内
積極的支援 35,000円以内
75歳以上の方が健康診断を受けたとき
(1人年度内1回)
特例 組合員 12,000円以内

さらにさらに、日本イラストレーション協会では文美国保とは別に慶弔見舞金(結婚祝い金、出産祝い金、死亡弔慰金、災害見舞金)の支給もあります。

結婚祝い金 10,000円
出産祝い金 10,000円
死亡弔慰金 10,000円
災害見舞金 全壊・全焼50,000円
半壊・半焼30,000円

その他は国民健康保険と同じで、出産育児一時金の支給、葬祭費の支給も受けられます。

それでもアフィリエイターやブロガーが文美国保に加入するにはどうすればいいのか?

ここまで説明して、アフィリエイターやブロガーは文美国保に入れないとご理解いただけたと思います。

それでも「文美国保に入りたい」という方は、開業届の職業欄を変更して、デザイナーならデザイン、文筆業ならライターとして働きまくって下さい。

簡単ではありませんが、一度、文美国保に加入できれば一生ものの節税になりますよ。

ご要望があればですが、イラストレーション協会の担当者と、文芸美術国民健康保険組合の担当者とのメールのやり取りも残っているので、そのうちプロブロガーらしく有料noteにでもしようかと思います。(しない)

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