「壁幅ピッタリサイズのキッチン棚が欲しい」
完成したキッチンの収納にキッチン棚が欲しいけど、このキッチンの壁幅ピッタリのキッチン棚なんて絶対に売ってないし、絶対に高いだろう。
ということで、キッチン棚をDIYで作ることにしました。失敗はしたくないので、できる限りシンプルに作ります。
メイン木材は2×4でダボ継ぎに挑戦
フリーハンドで簡単な設計図を書きました。
キッチン棚はスペースを3分割にします。右から2スペースは食器棚エリア、一番左のスペースはゴミ箱エリアにします。
長さや材料など細かく記していますが、まぁこれ通りには完成しませんので悪しからず。あくまでイメージ。横幅、奥行き、高さの3辺さえ間違わなければとりあえずOKのスタンスで行きます。
キッチン棚に使用する材料に使う木材は、安くて丈夫な2×4をメインにします。
また、今回は木ダボを使ったダボ継ぎにチャレンジしたいと思います。極力、ビスや金物を使わないでどこまで強度のある物が作れるかの実験も兼ねています。
あと、棚板は取り外しができるようにして、背の高い食器や鍋なども収納できるようにします。
ダボ穴はドリルガイドを使う
まずは2スペース分の棚枠を作ります。それぞれの棚枠を接合して、1つの長細い棚枠が完成したら、棚板を取り付け、天板取り付けといった工程にします。
棚枠に使う枠脚から作成。カットした2×4をひたすらダボ継ぎしていきます。
ダボ穴を開ける際はドリルガイドを使いました。
ドリルガイドを使えば、垂直で正確なダボ穴が開けられます。ダボ継ぎはダボ穴が曲がってしまうと綺麗に組めないので、DIY初心者必須アイテムですね。
ダボマーカーで目印をつける
木ダボを使う際は、ダボマーカーを使うと綺麗に接合できます。
ダボマーカーのトゲが取付け先のダボ穴の目印になるので、穴の位置がズレてしまうことを防ぎます。
ダボマーカーが取れてしまう場合は、マスキングテープを貼り付けて固定するとズレずに目印をつけることができます。
ダボマーカーを取り付けた面をあてて軽く叩くと、ダボマーカーのトゲによって小さな穴が開き、対応するダボ穴の位置が分かります。
あ、木材を叩く場合は傷や凹みがないようにゴムハンマーを使用しました。布切れなんかを当てれば尚良しですね。
ダボマーカーで目印をつけた後、写真のように鉛筆でマーキングしておけば、どの材料をどこのダボ穴に取り付けるかが分かりやすくなりますよ。
木ダボには木工用ボンドを付ける
木ダボをダボ穴に差し込む前に、木工用ボンドをダボ穴に垂らすと強度アップになります。木工用ボンドって良く付け忘れしちゃいますよね。
はみ出た木工用ボンドは拭き取ります。ゴムハンマーで叩いて隙間なくはめ込めばOK。
木ダボドリルは使い物にならない?
ここでちょっと余談。
木ダボドリルを使えば、木ダボを自作することが出来ます。
木ダボは100個で700円ほど。木ダボドリルは1000円ほど。今後も木ダボはたくさん使うだろうし、木ダボドリルを買った方が安上がりだろう。そう考えて木ダボドリルを買いました。
ところがどっこい。いざ、木ダボドリルで木ダボを切り出してみたところ、柔らかすぎて全く使い物になりません。強度が全然違うんです。あと1個切り出すのも大変です。摩擦で焦げて煙が出ます。
ビス穴隠し目的なら木ダボドリルで木ダボで良いでしょう。でもダボ継ぎのためなら強度不十分なのでおすすめしません。
脚枠を組んで棚枠を作る
作業に戻ります。同じ脚枠を4枚作成しました。
背面になる2×4をカットして、2枚の脚枠を接合、「コの字型」になるように棚枠を組んでいきます。
棚枠の角の固定にはコーナークランプを使用しました。コーナークランプを使うことで綺麗な直角になります。
こうして2つの棚枠が完成。これをさらに2×4と木ダボで繋ぎ合わせれば長細い棚枠の完成です。
ちゃんと直線になっている?無意味な墨出しをして確認。
うん、OK!
天板は1×4を使用
設計図では天板(2750mm)に1×8を2枚使う予定でしたが、行きつけのホームセンターには6ft(1820mm)の1×8しか置いてませんでした。キッチン棚の天板はノーカットにしたかったので、1×4を4枚に変更しました。
1×8を使いたかった理由がこれ。1×4だと歪みやすいんですよね。こんな感じに並べると隙間が開いてしまいます。
なので、力技で真っ直ぐに押さえつけてビス止め。
なんとか隙間は許容範囲内に。
取り外し可能な棚板を作る
キッチン棚は全部で3段。下から1段目と3段目は取り外し可能な棚板にします。固定になる2段目は1×1で下地を作ってからビスで取り付けました。
取り外し可能な棚板は1×4を左右の1×1でつなぎ合わせる形にします。
1×1にビスを軽く打ち込む。
1×4と1×1をクランプで固定して、一気にビスを打ち込む。
これを合計4枚作成しました。
ワトコオイルを塗装
キッチン棚のパーツが揃ったので塗装します。まずは軽くサンダーをかけます。
マキタのサンドペーパーは高いので、パンチプレートを買いました。これがあれば市販のサンドペーパーで代用できます。
キッチンの出窓を直した時と同じ色、ワトコオイルのダークウォルナットを塗ります。
塗装前がこちら。
2度塗りしてこんな感じに。
良い色になりましたね。匂いはあいかわらず独特です。
脚裏にゴムシートを貼る
脚の裏にゴムシートを貼り付けることにしました。
滑り止めはもちろん、キッチンの床が柔らかい杉無垢ということ、そしてゴムシートを貼れば微妙なレベル調整になってぐらつき緩和になると思いました。
ゴムシートはシールになっているので、2×4サイズにカットして貼るだけ。
見えないところの一手間、大事です。
ダボ棚受を取り付ける
取り外し可能な棚板を支える、ダボ棚受を取り付けます。ダボ棚受は差込口を取り付けるタイプにしました。
まずは仕様チェック。
なるほど。まずは差込口をダボ穴に取り付けてから、差込口に棚受を取り付けるのか。この方が強度が高そう。
ちなみに棚受のダボ穴開けは、深さ調整が容易なダボ錐を使っています。
ダボ錐で穴を開けて、差込口をハンマーではめ込む。
棚板1枚に対して4ヶ所。合計16ヶ所の差込口を取り付けました。
セルフオーダーメイドのキッチン棚が完成
完成したキッチン棚を壁に設置…サイズピッタリ!セルフオーダーメイド!
グレーの漆喰壁との色合いも良い感じ!おしゃれ感あるかも!取り外し可能な4枚の棚板を外したバージョンがこちら!
キッチン棚の高さにこだわりあり
キッチン棚の高さは680mmとなっています。ちょっと低めですね。でも、あえて低めにしました。
理由は、キッチン棚にオーブンレンジを乗せた時、出窓と高さが同じになるようにしたかったからです。
こうすることで光が入るし、見た目もスッキリします。
キッチン棚の奥行きに関しても、一番大きいオーブンレンジがギリギリ置ける長さにしています。
まさにオーブンレンジのためにキッチン棚ですね。オーブンレンジを買い換える時、絶対に面倒なことになるやつ(笑)
棚板の高さは適当
棚板の高さは適当です。高さ680mm、3段にする、1×4材の厚み19mm、湿気対策で一番下の段は数cm浮かせたい、そしたら大体1段200mmぐらいだね。って感じです。200mmあれば大体の食器は置けますし。
でも実際は、一番下から190mm、200mm、180mmとバラバラ。イケアで買ったバスケットが奇跡的にフィットして結果オーライ(笑)
棚なんかをDIYする時は、既製品の収納ケースの高さに合わせるといいかもですね。
キッチン棚を使ってみた感想
最後に完成したキッチン棚を使ってみた感想。
1段目と3段目の棚板は取り外し可能にしましたが、恐らく取り外すことはないでしょう(笑)
背の高い鍋なども収納できるようにと工夫したものの、取り外した棚板はどうするの?ってなりますもんね。
あと、キッチン棚はオープンだとホコリが溜まります。扉を付けるのが面倒だし、見せる収納でカッコいいじゃん!なんて思っていましたが、猫も犬もいる我が家に見せる収納は不向きでした。
蝶番で蓋を取り付けるなどして、何らかの対策を考えたいと思います。
ともあれ総合的に大満足。我が家のキッチンだけにフィットするキッチン棚。長く使えそうです。
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