国産のミドルクラスSUVの購入を検討し始めて悩んだことのひとつが「新車で買うべきか?それとも新古車を買うべきか?」ということ。
現在乗っている軽自動車は中古で買って、そこそこ満足しています。なので「SUVを買うなら絶対に新車!」というわけではありませんでした。
ですが、今回、新車と新古車を比べてみて、どっちを買うべきかハッキリしました。
新古車とは?
新古車とは、販売台数のノルマを稼ぐために、ディーラーが自腹で購入した新車のこと。一部、ディーラーの試乗車として乗られていた車も含まれています。
新古車は、一度、ナンバー登録されているため中古車という扱いになりますが、個人が乗っていた訳ではないので、状態としてはかなり綺麗。
事故歴もなければタバコの匂いもしない。多少の傷はあるかもしれませんが、走行距離も5000km未満。
そのため「未使用車」とも呼ばれており、国産のミドルクラスSUVの中古車市場でも新古車が多く見られます。
新古車を買うメリット
そんな新古車を買うメリットは、とにかく安いこと。
車体価格が高めのSUVでは、同型同年式にもかかわらず、新車よりも新古車の方が平均25〜100万円ほど安くなっています。
車種(グレード) | 新車価格 | 新古車最安値価格(カーセンサー調べ) |
---|---|---|
マツダ CX-5(XD L Package 4WD) | 355万円 | 305万円(2019年7月現在) |
トヨタ RAV4(G“Z package”) | 334万円 | 309万円(2019年7月現在) |
スバル フォレスター(Advance) | 309万円 | 269万円(2019年7月現在) |
日産 エクストレイル(20Xi 4WD) | 303万円 | 209万円(2019年7月現在) |
さらに、新車を登録する際に必要な「自賠責保険」「自動車重量税」「自動車税」は、既に中古車販売店が支払い済みなので免除。
自賠責保険料は37ヶ月登録であれば、36,780円が免除。
重量1.5t超えが当たり前のSUVの自動車重量税は、だいたい32,800円ほど。こちらも免除。
国産ミドルクラスSUVの排気量は2.0リッターか2.5リッターが大半なので、排気量で算出される自動車税の39,500円〜45,000円が免除になります。
購入者が支払う税金は「自動車取得税」だけですが、新古車がエコカー減税の対象であればこちらも全額免除になることも。
つまり、新古車なら合計10万円以上の税金の節約になる計算です(新車のエコカー減税は考慮せず)
あとは、納車が早いということ。新車を購入すると納車まで大体1ヶ月ほど。人気のSUV車であれば3ヶ月、半年もザラじゃありません。
その点、新古車はそこにある在庫が自分の車。契約すれば最短1週間ほどで乗り出すことができます。
- 新型車なのに25〜100万円ほど安い
- 税金10万円以上が節約できる
- 納車が早い
新古車を買うデメリット
一方、国産ミドルクラスSUVを新古車で買うデメリットは、何と言っても選択肢が少ないというと。
車種が決まった次はグレードで絞り込みですが、欲しいグレードの新古車が必ずしも見つかるとは限りません。
希望するグレードが見つかっても、色が好みじゃないなんてザラ。黒や白といった人気色はすぐに売れちゃいますからね。
探しに探して、やっと条件にマッチする新古車が見つかったと思ったら、中古車販売店までが遠い。交通費と時間と手間。契約と納車で最低でも2往復です。
結局、妥協しながら新古車を探す羽目になるんですよね。
あとは、メーカーオプションやディーラーオプションが選べないこともデメリットでしょう。
メーカーオプションとは、車の製造段階で追加する装備のこと。サンルーフやスピーカーなど、車両に組み込む装備が主です。
このメーカーオプションは、後から付け加えることはできません(分解すれば付けられるかもしれないけど、新車より高額になる)
ディーラーオプションはショップオプションとも呼ばれており、販売店の方で車に追加する装着のこと。
カーナビ、ドラレコ、ETC、エクステリアやインテリアの装飾品、ランプ、フロアマットなどなど…。
言ってしまえば、ディーラーオプションは、物さえ用意すれば新古車でも後から付けられます。
ただ、新古車の大半は販売台数稼ぎが目的。つまり、車両本体だけ売ればいい訳ですから、わざわざディーラーオプションを付ける意味がありません。
そのため、新古車の多くはカーナビやドラレコなどが装備されていません(ETCは取り付けが簡単なのかほとんどの新古車に付いています)
つまり、新古車が安いのは車両本体価格だけ。
後々、カー用品店でカーナビやドラレコを付けるたら、結果的にそこそこ高くなります。適合性もあるためちょっと面倒です。
また、新古車には値引きがない点もデメリットでしょう。
新車を購入する際、一般的に10〜30万円の値引きが行われます。車体価格が高いSUVは値引きも大きい。現金値引きの代わりに、高額なディーラーオプションをタダで追加してくれる場合もあります。
ですが、新古車はすでに安いので値引きには応じてくれないでしょう。
というか、中古車の値引きという話はあまり聞きません。在庫が1台ということもあってか、販売店側としても無理して安売りする必要がないのでしょう。
メンテナンスサービスが受けられない点も新古車のデメリット。
新車購入であれば、定期点検やディーラー車検がお得になるメンテナンスサービスがあります。これが新古車にはありません。
新古車といえど、まだまだ新しい車です。長く乗るなら定期的なメンテナンスが必要ですよね。
「新車の初回車検はディーラーにすべき」とも言います。ディーラー車検がお得になるメンテナンスサービスは魅力的です。
リセール、つまり売るときのことを考えても新古車は不利です。
新車であればワンオーナーという加点が付きますが、新古車だと自分で2人目のオーナーです。買取価格も幾分か不利になるでしょう。
- 色やグレードの選択肢が限られている
- 販売店までの交通費と時間と手間
- メーカーオプションが付けられない
- ディーラーオプションが付いていない
- 値引きがない
- ディーラーのメンテナンスサービスが受けられない
- リセールで不利
新車に乗りたいなら新車を買うべき
おかしな日本語ではありません。本質の話です。
よくよく考えたら、自分は新車に乗りたいから新古車が気になってるんですよね。
新車と新古車ならどっちが欲しいかって聞かれれば、間違いなく新車が欲しいんですよ。
で、迷っている要因がお金だけ。新古車の方が安いというだけなんです。
その安さも、新車の値引きを考慮して50万円ほど。
50万円多く払えば、グレード、色、メーカーオプション、ディーラーオプションの全て自由に選べて、新車という箔も付くんです。
気持ち的にも「わぁ〜新車だぁ」ってなりますよね。
あとはディーラーもすぐ近くにあるし、メンテナンスサービスも受けられます。
新車ということもあって、どこか大切に乗ろうという気持ちにもなりますよね。
国内のSUV人気はしばらく続きそうです。大切に乗ればリセールでも高く売れるでしょう。
50万円の差でこれほどまで価値観が変わるのであれば、やっぱり新車を買うべきだと確信しました。
新車の国産ミドルクラスSUVを買います
ということで、今回、思い切って新車を買うことにしました。
新車と新古車を比較すると、結果的に損得の話になってしまいがち。ですが、それとは別に車を買う楽しさってあると思うんです。
「どんなSUVにしようか〜」から始まって車種、グレード、色、オプションと、自分だけの愛車を作り上げていく工程が無性に楽しいんですね。
この感覚が味わえるのは新車ならではだと思います。
新車と新古車で迷っていましたが、私は国産ミドルクラスSUVを新車で買うことにします!
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