千葉県動物愛護センターから保護犬を家族に迎え入れた話

千葉県動物愛護センターから保護犬を家族に迎え入れた話

「犬を飼うなら保護犬」と決めていた私たち夫婦ですが、先日、千葉県動物愛護センターに行き、犬を家族に迎え入れました。その時の譲渡の流れをまとめます。

また、千葉県動物愛護センターで働く職員さんにいろいろ質問もしてきたので、これからペットを飼おうと考えている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

犬を迎え入れる決心をしたキッカケ

つい先日には野良猫を保護したばかりで、犬を飼うことに関しては当分先のこととなっていました。

そんな時、テレビ番組「ザ・ノンフィクション」で特集していた「犬猫みなしご救援隊 」の活動。この放送内容が、私たち夫婦の背中を押しました。

自分の暮らしは二の次で、必死に不幸な犬や猫を救う代表の中谷さん。その直向きで、優しくて、おおらかな姿に強く感銘を受けました。

放送後、すぐに千葉県動物愛護センターのホームページで、どの犬を家族に迎え入れようか夫婦で話し合っていました。

動物愛護センターから譲渡犬を連れて帰るまでの流れ

千葉県動物愛護センターは、富里市(本所)と柏市(東葛飾支所)にあります。

千葉県動物愛護センター 本所

住所 〒286-0211 富里市御料709-1
電話番号 0476-93-5711
開庁日時 月〜金(8:30 〜 17:15)

千葉県動物愛護センター 東葛飾支所

住所 〒277-0941 柏市高柳1018-6
電話番号 04-7191-0050
開庁日時 月〜金(8:30 〜 17:15)

本所と東葛飾支所とでは収容している譲渡犬が異なるので、面会したい犬がいる方に行きましょう。

本所の譲渡犬
東葛飾支所の譲渡犬

千葉県動物愛護センターから譲渡犬をもらう場合、本来であれば、毎月行われている講習会を受けてから譲渡となります。しかし、譲渡後に別日で行われる講習会に参加する方法でもOKとのことでした。

ですので、まずは千葉県動物愛護センターのホームページから面会したい譲渡犬を選び、電話で日にちと時間を予約しました。

基本的に予約は1頭まで。数頭で迷っている場合は事前に相談してみるといいでしょう。ただし職員も忙しそうにしていましたので、多くても2〜3頭にしておきましょう。

私たち夫婦が向かったのは富里市にある本所。

千葉県動物愛護センター 富里市(本所)

受付を済ませると、職員が予約した譲渡犬を連れてきてくれます。

動物愛護センターの譲渡犬と面会

譲渡犬の特徴、性格、保護した経緯、ここでの暮らしについてなどを職員から事細かく聞いて、これからの暮らしの参考にします。

その後、注意条項などを一通り説明を受けてから「この犬を連れて帰る」と決まれば、正式に譲渡の手続きとなります。

手続きは獣医師立会いのもと、各書類の説明と記入を行いました。

飼い主の適性診断

11項目のチェックシート。ひとつでも該当しない項目があると、譲渡できない場合も?

誓約書

責任持って生涯飼育するといった内容の誓約書。

譲渡申請書

譲渡内容を記した書類。誰が、どんな目的で、どこで世話する?といった内容です。

譲渡犬(成犬)について

犬の特徴や収容経緯、また収容してからどういった治療を行ったかの記録。譲渡後、かかりつけの動物病院でこちらの書類を見せましょう。

狂犬病予防接種済証

今年分の狂犬病予防接種は完了しているという証明書。飼い犬登録と合わせて市役所に提出します。

マイクロチップ登録申込書

個体識別番号が記録されたマイクロチップの登録を飼い主にするための書類。後日、郵便局で1000円を支払い、領収書を添付して日本獣医師会に送付します。

飼育状況報告書

譲渡後に自宅でどういった暮らしをしているかを6ヶ月以内に報告するための書類。写真や手紙を添付して送付する里親さんも多いそうです。

書類を書いて正式譲渡

一通り手続きが終わると犬と一緒に帰宅。去勢やワクチン代といった費用の支払いもありません。里親になること自体が初めてだったので「意外と簡単に譲渡するんだなぁ」といった印象です。

譲渡犬を連れて帰宅

犬の譲渡に必要な物

譲渡に必要な物は、印鑑と身分証明書の他に、首輪(リード)とキャリーケース(クレート)になりますが、動物愛護センターで使用している物をそのままレンタルすることも可能なので、無理して用意する必要はありません。

とりあえず引き取って、後日参加する講習会で借りた首輪(リード)とキャリーケース(クレート)を返却する方法でも可。その他、ペットシートやおもちゃ、おやつなどがあれば安心かもしれませんね。

「譲渡会」や「飼い主さがしの会」もある

家族に迎え入れたい犬や猫が決まっているなら個別面会がおすすめですが、千葉県動物愛護センターでは「譲渡会」や「飼い主さがしの会」といったイベントも行われています。

譲渡会とは?

譲渡会とは、センターに収容されている譲渡可能な全ての犬や猫と面会できるイベントで、予約不要で参加できます。収容されているすべての犬や猫と面会できるので、いろんな子に会ってから決めたいという方におすすめ。講習会も同日内に受けられるので、再度来所する必要はありません。

飼い主さがしの会とは?

飼い主さがしの会とは、「犬猫を譲りたい人」と「犬猫を飼いたい人」をマッチングさせるイベントで、両者ともに要予約制。動物愛護センターに収容されている譲渡犬、譲渡猫は参加しませんが、個人参加になるため子犬や子猫も多いようです。講習会も同日内に受けられます。

動物愛護センター職員に質問してみた

犬や猫を保護や譲渡を行う一方で、毎年、多くの犬や猫を殺処分をしている動物愛護センター。「愛護」という名に反する日本の闇の部分です。

ついでに、前々から気になっていたことを、センターで対応してくださった職員さんに直接聞いてみました。

やっぱり老犬は予約が少ない?若い犬のほうが里親が見つかる可能性が高い?

やはり若くて元気な犬が人気です。ただ、高齢者は落ち着いた犬を好むので、老犬の里親が決まることも珍しくありません。

譲渡可能な犬の数は限られていて、里親が決まれば殺処分候補から譲渡に選ばれる?

そうです。千葉県動物愛護センターではホームページ等で募集してる犬の他に、約50匹ほど収容しています。里親が決まって譲渡枠が空けば、新たに加わります。ただ、世話をする職員の数、収容スペースなどは限られているので、噛みぐせがあったり、ケガをしているなど、譲渡が難しい犬猫は殺処分となってしまいます。

動物愛護センターではしつけやトレーニングはしている?

千葉県動物愛護センターでは、しつけ等のトレーニングはしていません。また、散歩もしていません。我々職員とではなく、譲渡後の飼い主との関係性が大事だからです。

どんな犬や猫が収容されているの?

多くはブリーダーなどの多頭飼育崩壊ですが、最近は高齢者の孤独死によって飼い主不在の犬や猫も多くなっています。ちなみに、現在は個人の身勝手な理由による引き取りは断っています。自分たちで新しい飼い主を見つける努力をしてもらっています。

エサはどうのようにして与えている?

エサは1日1回、体重から適正な量を計算して与えています。エサは支援者からの寄付がほとんどで、いろんなフードを混ぜています。普段のエサを食べなくなるので、ささみのようなおやつは一切与えていません。

ここに長くいる犬は、ここで生涯を迎えたほうが幸せ?

それは分かりません。里親さんがどういった飼い方をするかにもよるし、ここでの暮らしをストレスに感じているかもしれません。

里親が見つからなそうな犬はどの子?

老犬の話と一緒で、それは分かりません。各ご家庭での相性や飼い主さんの好みがあります。「え?この犬が?」という時もあります。

新たに家族となったコタロウ

保護犬コタロウと散歩する

新たに家族の一員になった柴犬のコタロウ。名前の由来は単純で、センターが付けた「虎太郎(トラタロウ)」という名前を「コタロウ」と勝手に呼んでいたから。

先住猫の保護猫ヤンマーと仲良くできそうな、おっとりとした性格の犬だと思っていたけど、とにかく元気!

8〜10歳とは聞いていましたが、散歩の足取りも軽快!かかりつけの獣医さんも8歳よりも若いような気がするとのこと!いろいろ想定外だったけど、早くヤンマーと仲良くしてね!

動物愛護センターから譲渡するにあたっての注意点

動物愛護センターで譲渡している多くが成犬、成猫です。子犬、子猫じゃないので初めはかなり警戒しているかもしれません。

また、大人なので性格はすでに完成しており、個性も強く出ている場合もあります。

先述しましたが、動物愛護センターではしつけやトレーニングは行っていません。そのため、新しい環境に慣れるまで時間が掛かるかもしれません。

さらには、キャリア持ち(病気)やハンデがある子も多く、これから先、治療費がかかることもあるでしょう。

だからと言って「やっぱり無理」は通用しません。キャンセルできる商品とは違って、犬や猫は限りある命です。少しでも心配なら飼わない方が良いでしょう。

今回、家族になったコタロウですが、おそらく耳がほとんど聞こえていない様子。名前はともかく、背後での指パッチン、エサ入れを叩く音にも無反応。耳がこちらを向きません。

そのせいか「おすわり」や「待て」といったしつけはかなり難しそうです。これが原因で、元飼い主は捨てたのかもしれない…。

それでも、目が合えば駆け寄ってくるし、センターにいた時よりも表情が良い気がします!

ちなみに、動物愛護センターでは譲渡前のトライアルも可能。どうしても心配な人は、一度、お試しで数日暮らしてみるのもOK。じっくり考えて、家族と話し合って、家族を迎え入れましょう。

私たちの決断が殺処分ゼロにつながる

先ほども言いましたが、日本では多くの犬や猫が殺処分されています。その数、年間55,998頭。時間にすると9分に1頭のペースで殺処分が行われています。

日本では9分に1匹のペースで犬猫の殺処分が行われている
世界一平和な国として誇れるこの日本では、犬や猫が保健所や動物愛護センターに持ち込まれると、数日間引き取り手が現...

「日本は世界一平和な国」とはよく言ったもので、犬や猫にとってはとても危険な国。

しかし、ペットの飼育を検討している方が、動物愛護センターの犬や猫を選べば、殺処分は確実に減ります。

命を救えるだけじゃなく、ペットショップのように数十万円というお金を払う必要もありませんし。

この記事が「犬や猫を飼う方法はペットショップだけじゃない」と多くの人に知ってもらえるキッカケになれば幸いです。

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