お鍋や煮物に炒め物、BBQにもかかせないシイタケ!自宅で栽培して、収穫を楽しみたいと思ったことはありませんか?
今やホームセンターやネット通販で原木や種駒が手に入るので、気軽にシイタケ栽培を始めることができます!おうちでキノコ狩りが楽しめたら、お子様も大喜び!
シイタケ栽培は少し難しそうにも感じられますが、毎日手間暇をかける必要はないので、始めてしまえば簡単なんです!
今回はシイタケの原木栽培の方法について紹介します!
1. 原木を用意する
まずは原木にする木を選びます。太さは5〜20cmほどのものが適していますが、10cm前後のものが扱いやすいでしょう。
シイタケ栽培で最も最適な樹種は、クヌギ・コナラ・ミズナラです。その他にも、シイ・カシ・クリなども原木として使用できます。
2. 原木伐採・玉切り
原木となる木を伐採し、90cm〜1mの長さに玉切り(丸太状にする)します。
クヌギ・ナラ類の伐採は、秋の5〜8分紅葉の頃が最適。伐採後40〜60日経って、木口に小ひびが入ってきたら玉切りをしましょう。
その他の木を使用する場合は、1〜2月の寒い時期に伐採し、伐採後10〜30日経過した頃に玉切りを行います。
伐採時期は、秋の紅葉の頃から春の新芽の頃であれば、そこまでこだわる必要はありませんが、寒冷地の場合、原木を凍結させないように注意が必要です。
と、ここまで原木の選び方や伐採方法をご紹介しましたが、山でも保有してないと無理な話し!笑
原木はホームセンターやネット通販でも売られているので、それを購入すればOKです!
3. 種駒を原木に接種する
種駒を原木に接種します。種駒とはキノコの菌種が含まれる木ダボのような形状をした物。こちらもホームセンターやネット通販で購入できます。
接種は11月頃から5月上旬までに行い、玉切り後はできるだけ早く行いましょう。
原木に9.2mm前後のキリなどを使って、25〜30mmの深さの穴を開け、種駒をハンマーで打ち込みます。表面は平になるようにしましょう。
接種の間隔は、縦方向約20cm、横方向約4cmでちぐはぐの千鳥植えにします。長さが1mの原木であれば、太さの4倍の接種数にします。太さが10cmの場合は40個です。
我が家は電動ドリルで穴を開けました。種駒の打ち込みはモグラ叩きみたいで楽しい作業でした。
ちなみに、接種済みの原木も売られていますので、もっと簡単にシイタケ栽培が始められますよ!
4. 仮伏せ
接種した原木は、種駒からの発菌と初期まん廷を促すために仮伏せを行う必要があります。
やや水分が多い原木であれば横積みにし、高さは30〜40cmとします。やや乾いた接種原木であれば縦積みにします。その周囲をワラやムシロ、シェードなどで覆います。
接種後に必ず散水をし、5〜6日おきに原木が濡れる程度の散水を行い、内部の温度が25℃を超えないように注意しましょう。
5. 本伏せ
4〜5月になったら、接種した原木を風通しがあり、雨が十分にあたり、チラチラと光が差し込むような場所、つまり森の中のような環境に移動します。これを本伏せと言います。
乾燥した場所では低い「よろい伏せ」が適しています。
太径木や湿度の高い場所では「井桁積み」が適しています。
少量であれば「合掌伏せ」がおすすめです。
秋までに2回ほど、木の上下・表裏を入れ替える天地返しを行い、菌糸のまん廷が均一になるようにします。
6. ホダ起こし
原木内に菌がまん廷して、シイタケが発生する状態になった木のことをホダ木と呼びます。
接種2年目の秋になり、最低気温が14℃位まで低下する頃、ホダ木を良質なシイタケの発生に適した場所に移動します。これをホダ起こしと言います。
このホダ起こしという作業が、早すぎると柄が長くなり、遅すぎると収穫量が少なくなります。
シイタケの発生には南または東南に面していて明るく暖かく、散水できる場所が適しています。
7. 定期的に散水
ホダ起こしをしたら定期的に散水して、あとはシイタケが育つのを待つだけ!ニョキニョキ出てくるのを期待しましょう!
シイタケ栽培まとめ
シイタケ栽培は広い畑も必要なく、基本的に放置の状態が長いので骨の折れる作業も少ない点が特徴。家庭菜園としても、そこまでハードルは高くないはずです。
ただし、原木によるシイタケ栽培は、基本的に種駒を接種してから2年経たないと収穫できないので、原木の存在を忘れないようにすることが大切です。
ちなみに我が家では、早々にシイタケの存在を忘れられていました。笑
ぜひ、自宅でのキノコ狩りを目指して、シイタケの原木栽培を始めてみてはいかがでしょうか?
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