5年後には新国立競技場が完成しているが、5年経っても被災地は更地のまま

5年後には新国立競技場が完成しているが、5年経っても被災地は更地のまま

2016年3月11日。東日本大震災からちょうど5年。特に大きなダメージを受けた被災地の岩手県、宮城県、福島県も随分と復興が進み、本来の暮らしを取り戻し始めています。

しかし、未だ被災した地区の大半は更地のまま。それどころか24万トンのがれきが無造作に積み上げらた光景が当たり前のように広がっています。

18万人以上の被災者は今もなお簡素な仮設住宅で暮らしています。かつて日本有数の漁港で栄えた宮城県女川町はコンクリートビルが横倒しのままです。

すでに59億円を溶かした2020年東京オリンピック

一方で開催まで5年を切った東京オリンピックに国中が胸を躍らせ、関連施設の建設も進んでいます。しかし、耳を疑うトラブルも相次ぎました。

建設が進められている新国立競技場は、外国人建築家のデザインを採用して総工費予算が大幅オーバー。計画を白紙に戻して挑んだ次のデザインコンペでは、信じられないことに聖火台が無かった。

気になる新国立競技場のコストですが、政府発表によれば総工費は2,520億円だそうです。しかし、建設の一切を請け負うゼネコンの見積もりは3,000億円に達しました。

過去に世界各国でオリンピック用にと建設された競技場と比べても、群を抜いてコストが高すぎる新国立競技場。

シドニー(2000) 約680億円
アテネ(2004) 約350億円
北京(2008) 約500億円
ロンドン(2012) 約800億円
リオ(2016) 約550億円
東京(2020) 約3,000億円

その他にも、2度にわたる東京オリンピック関連のロゴマークパクり騒動など、すでに損失は59億円に達したと明らかになりました。つまり、まだ何も始まっていないのに、59億円の税金を見事に溶かしたということです。

日本がやるべきことは何か?

東京オリンピックと東日本大震災を紐付けることはやや強引な気もしますが、あの日から5年が経った今もなお、被災地では悲惨な光景が広がっています。

その一方で、今の日本は世界を巻き込んでまで新国立競技場の建設に力を注いでおり、5年後にはあれほど大きな建物が完成しているというのですから不思議です。

オリンピック選手村と仮設住宅

まるで新たな都市を彷彿とさせるオリンピック選手村と家を失った日本国民が暮らす仮設住宅

被災地の以前と現在

がれきを撤去するのに5年を費やしたが、以前のように人が暮らすのは何十年後になるのだろうか…

画像引用元:http://www.afpbb.com/

オリンピックにはタイムリミットがありますが、被災地復興にはタイムリミットがないのでしょうか?

現在も被災地では行方不明者が多数おり、寒い冬を超えることができなかったお年寄り、被災地で生まれ仮設住宅で育つ子供たち、立ち入り禁止地区では犬猫を始めとする動物の餓死が後を絶ちません。

オリンピックの予算は東京都が確保していると反論する人もいますが、論点はそこじゃありません。これじゃまるで、東京都と被災地が別の国のように感じられるということです。

「今、日本がやるべきことは何か?」

あの日から5年が経つ今だからこそ、この質問をもう一度問いかけるべきだと思い、本記事を執筆しました。

あとがき 〜 復興予算19兆円の使い道 〜

5年前に日本国内だけでなく全世界から集まった復興支援金。そして、確定申告で特別徴収されている復興特別所得税から捻出されている復興予算19兆円ですが、特にひどいと感じた使い道をまとめました。これが日本政府の本質です。

反捕鯨団体シー・シェパード対策 約23億円
タイアップなどマスコミへの復興支援金 約30億円
海外青少年被災地視察 約72億円(内、中韓に約21億円)
武器車両等整備費 約669億円
被災地以外の中小企業も対象になった補助金 約2,950億円
被災地以外の官庁施設や公営住宅の耐震化 約4,627億円

参考リンク:【3.11】東日本大震災から5年。今ではあまり報道されない被災地の現状とは..
参考リンク:まるで詐欺ばかり…復興予算19兆円を何にどうして転用した?

いいね!のお慈悲を…

この記事が良かったらシェアをお願いします!

記事の感想はこちら