野良猫を保護するなら知っておくべき猫のエイズと白血病について

野良猫を保護するなら知っておくべき猫のエイズと白血病について

近年では、野良猫を保護して飼育する方が増え、動物愛護センターでの殺処分数も減少傾向にあります。しかし、野良猫を飼育する上で絶対に忘れてはいけないことがあります。それが、猫のエイズ白血病です。

人間と同じように、猫にもエイズや白血病が存在し、発症すれば死に至る重病です。また、他の猫へも感染もするため、多頭飼いする場合は、細心の注意が必要になります。

猫のエイズについて

猫のエイズは正式名称で「猫後天性免疫不全症候群」と呼ばれ、FIV(猫免疫不全ウィルス)に感染して発症します。なお、猫だけが感染するエイズなので、人間や犬など他の動物への感染はありません

猫エイズの主な感染源は、人間と同じ血液感染です。血が出るようなケンカをすると感染する可能性はありますが、感染力はそこまで強くないため、猫同士の相性次第ではノンキャリア猫との同時飼育も可能です。

ただし、エイズに感染した猫は口内炎がひどい場合もあるため、唾液に血液が混じる猫もいます。そのため、猫同士のグルーミング(毛づくろい)でも感染の可能性はあります。

なお、エイズに感染しても重度化することなく、寿命をまっとうする猫も比較的多く見られます。

杉並区獣医師会:http://www.s-vet.com/client/fiv.htm

猫の白血病について

猫の白血病は正式名称で「猫白血病ウイルス感染症(FeLV)」と呼ばれ、オンコウイルスの感染が原因で発症します。猫のエイズ同様、白血病も人間や犬など他の動物への感染はありません

猫の白血病の場合は、唾液、尿、涙、母乳、血液から簡単に感染するため、ノンキャリア猫との同士飼育を行う場合は、部屋単位で徹底した隔離を行ってください

猫の白血病は感染後の発症も早く、死に至るまでも早いことが特徴。白血病に感染すると70%は2〜5年以内に死亡しますが、ごく稀に感染しても発症せず、その後、陰性に転化するケースもあるようです。

ただし、陰性に転化しても体内にウィルスが残っており、リンパ腫といった白血病の症状を発症する場合もあります。ですので、陰性になっても隔離は引き続き必要になるでしょう。

猫白血病(FeLV)について:http://ww3.tiki.ne.jp/~nsasax/pet/medical/FeLV.html

猫のエイズと白血病の検査について

野良猫を飼う際は、必ずエイズと白血病の検査を行いましょう。エイズと白血病の両方が同時に検査できる血液検査(抗原検査)キットは5,000円ほど。決して高額な金額ではないので、定期的な検査をおすすめします。

なお、親子で野良猫を保護した場合の検査は注意が必要です。というのも、母猫がエイズに感染している場合、譲り受けた抗体に反応して子猫の検査結果が陽性となる場合もあるようです。抗体は母乳でも譲り受ける可能性があります。

エイズの反応は遺伝による反応なのか、乳幼児期の母乳によって譲り受けた抗体による反応なのかがはっきりしないので、子猫のエイズ検査は、乳離れして4ヶ月以上経過した後に行うといいでしょう。

猫がエイズや白血病に感染していたら

猫がエイズや白血病に感染していたら
室内飼育を徹底し、多頭飼いの場合は必ず他の猫との隔離を行いましょう。また、身体、ゲージ、トイレ、エサの器など、常に清潔を保つように心がけます。陽性だからと気を落とすのではなく、陰性に転化する場合もありますので定期的な検査も行うと良いでしょう。

譲渡会や里親探しの猫も注意が必要

基本的に、団体が企画した譲渡会はエイズや白血病の検査を済ませた猫しか引き渡しを行っていないはずです。しかし、先述した通り、検査した時期よっては検査結果が異なる場合もあります。

また、個人による里親探しなら尚更で、必ず検査の有無と時期を確認したほうが良いでしょう。そして、自宅に迎え入れた後も定期的な検査を行いましょう。

外出から感染して帰って来ることも

家と外を自由出入りできる環境で猫を飼っている方も多いはずです。ですが、外にいる野良猫とケンカしてエイズや白血病に感染して戻って来る可能性もあります。

広い世界を知ってもらいたいという親心は理解できますが、本当に猫のことを大切に思うのであれば、室内飼いを徹底した方が最善と言えるでしょう。

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コメント

  1. 波田純 より:

    外に出すと事故とか心配ですけど、病気のリスクもあるわけですね。
    野良猫もいるので心配になりますね。

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